Indebted To You / Chain Reaction （1977）

イギリスからりリースされたスウィート・ソウルの３人組なのだが、もともとはレゲエのシンガーだったというから驚き。スウィートものでもやってみると受けるかも？　ってなプロデューサーからの提案で吹き込んだというのが事実に近いのだろう。

中身はというとそんな裏事情は微塵にも感じさせない極上のスウィート・ソウル。スウィート好きのツボをつきまくる曲の数々。優しげなファルセットがくすぐる「Never Loose Never Win」、やるせな系のバラード「Quicksand」、いかにもイギリス産らしいライイト・ファンクの「Think I'll Leave This Song Just Like It Is」、「Hogtied」、そよ風のような「Cold Steel」、ゆらぐリズムが気持ちいい「Miss Lovely Miss Beautiful」、王道コーラスもの「I'm Indebted To You」、ラモン・ドジャーの最高傑作「Why Can't We Be Lover」のカバーも泣かせどころを知っている出来。

今年のリイシュー大賞最右翼の一枚です。