2006-01-01から1年間の記事一覧

 Come Into Knowledge / RAMP

'77

Roy Ayers Music Productionsで,RAMPだそう。2人の女性ヴォーカルをフィーチャーしたシンシナティのジャズ・ファンク・グループ。 '77年にリリースされたばかりの頃は,ほとんど話題にならなかったようだが,レア・グルーヴの波に乗って再評価されたとのこ…

Positive Change / Positive Change

'78

アル・ジョンソンがプロデュースした謎の5人組グループ。ブラック・ディスク・ガイド誌の「究極のLPコレクション」にも紹介されていた盤です。 無骨とさえ形容できるコーラスのせいか、スウィートさはあまり感じられません。リード・ヴォーカルはハイ・テナ…

 First Time Around / Odyssey 5

'74

ブランズウィック傘下のBRCレーベルからリリースされた5人組のコーラス・グループ。 ジャケを見ると10代後半〜20代前半といったところで、ブランズウィック版のハニー・コーンといったところだろうか。若いだけあってラフなところもあるけれど、瑞々しいヴ…

 Os Meus Amigos Sao Um Barato / Nara Leao

'77

邦題『ナラと素晴らしき仲間たち』のタイトルどおり,ナラ・レオンが1曲ごとにかつてナラのアパートメントに出入りしていた仲間たちやトロピカリズモの同志たち(ジルベルト・ジル,カエターノ・ヴェローゾ,エドゥ・ロボ,ジョアン・ドナート,アントニオ…

 Falling In Love With A Dream / Magnetic Touch

'78

正体はよくわからない謎のグループなんですが、グレッグ・カーマイケルとパトリック・アダムスがプロデュース、アレンジを担当していることから、ニューヨーク周辺のグループなのかな? 前回のセレクト交換でこのアルバムの中の「Ain't Gonna Be A Next Time…

In Heat / Love Unlimited

'74

バリー・ホワイトの秘蔵っ子(というか3姉妹のうち長姉はバリーの妻)がラヴ・アンリミテッド。そのバリー・ホワイトがプロデュースをし、ジーン・ペイジがアレンジをしているのがこのアルバム。 バリー・ホワイトと言えば「愛のテーマ」ですが、このアルバ…

kellee Patterson / kellee Patterson

'76

昨年『Maiden Voyage』が再リイシューされるなど、再び注目されていると思われるケリー・パターソン。これは彼女の名を冠した'76年の2ndアルバム。 『Maiden Voyage』はソウルとジャズの両方の要素をうまい具合にブレンドしたアルバムだったけど、これはどち…

Jackie / Jackie DeShannon

'72

'72年のアトランティック・レーベル,アメリカン・サウンド・スタジオ録音,トム・ダウド&アリフ・マーディン・・・と名盤に必要な条件を備えてますから中味は保障付き。 コクのあるヴォーカル,レジー・ヤングらによる濃厚なバックトラック,レイドバック…

 Impact / Impact

'76

'71年から'75年までテンプテーションズに在籍したダモン・ハリス(代表作は「Papa Was A Rolling stone」)がテンプス脱退後に結成したグループがこのインパクト。 ボビー・イーライをプロデューサーに迎え、シグマ・サウンド・スタジオで録音したフィリー・…

Total Response / Horace Silver

'71

ジャズについては全くの門外漢ということを先にお断りしてから。 '50年代から活躍する鍵盤ジャズ奏者のホレス・シルバーがサロメ&アンディ・ベイという兄妹をヴォーカルに迎えて作った盤。 ギターも入っているし,全体にソウル色が強いので私のような者にも…

Love Songs & Other Tragedies / G.C. Cameron

'74

ご存じスピナーズの初代リード・ヴォーカリスト。あの「It's A Shame」を歌っていた人です。 このアルバムは彼がソロになって初めて出したアルバム。モータウンの盟友ウィリー・ハッチやスティーヴィー・ワンダーらがプロデュースを担当しています。そのステ…

 Fabulous Rhinestones / Fabulous Rhinestones 

'72

ウッドストック周辺のセッション・ミュージシャンが集まったバンドのデビュー作。 このアルバムの後,2枚リリースしてますが,ラスト作となった『Rhinestones』では,ブルー・アイド・ソウルに根ざしたA.O.Rになっています。 この盤でも「Living On My Own …

Close To You / Ebonys

'77

P.I.Rに残した『The Ebonys』は多くのソウル・ファンから絶大な評価を得ているマスト・アイテム。これはブッダに残した2ndアルバムからの6曲を中心に,トニー・キャミロがプロデュースした音源をまとめた編集盤。 紅一点のジェニー・ホームズは,後に元アン…

Aries / Danny Woods

'72

元チェアメン・オブ・ザ・ボードのダニー・ウッズがインヴィクタスからリリースしたアルバム。曲作りもプロデュースも、インヴィクタスの看板、H=D=H。チェアメンは4人それぞれがリードをとれるところが強みだったが、その中にあってこのダニーは張りがある…

Young Hearts Run Free / Candi Staton

'76

サザン・ソウル界の至宝,キャンディ・ステイトンがディスコ路線に挑戦したワーナー期のアルバム。 コテコテのソウル・ファンには評判が悪いだろうが,今の耳で聞くと内容は決して悪くない。冒頭からガラージュ風でさえある「Run To Me」や「Destiny」の連発…

 Brothers By Choice / Brothers By Choice

'78

'78年という時代柄、ダンス・オリエンテッドな音楽なんだけど、凡百のディスコものに陥っていないのはホーンの使い方とギターやベースの躍動感から来るものだろう。 一曲目の「She Puts The Ease Back Into Easy」は動き回るストリングス、激しくブロウする…

Another Taste / A Taste Of Honey

'79

A Taste Of Honeyというと、勝手に「Sukiyaki」(a.k.a「上を向いて歩こう」)のラストの「サ・ヨ・ナ・ラ」という台詞を思い出しちゃうのですが、そんな歌謡曲チックなイメージとは裏腹に都会的なサウンドを聴かせてくれる素敵なアルバム。 このグループの…

 Cameo / Dusty Springfield 

'73

大好きなシンガーと大好きなソングライター/プロデューサー・チームが組んだアルバムだから、内容が悪いはずがない。イーヴィー・サンズやオリジナル・キャスト、ジーン・レディング、フォー・トップスのアルバムに深く関わっているデニス・ランバートとブラ…

 Judee Sill / Judee Sill

'71

突然ですが、このジャケットはインパクトがあるよね。お仲間のサイトで数年前に一度見た時からずっと気になっていた横顔。 彼女の歌声を聞いたのはきよさんのセレクトに入っていた「The Lamb Ran Away With The Crown」が最初。それを聴いて以来、彼女の横顔…

Sun Songs / Tom Springfield

'68

ダスティ・スプリングフィールドの兄貴が'68年にリリースしたアルバム。妹の方はハスキーで粘りのある声、隠そうとしても出てきてしまうブルーアイド・ソウル・シンガーっぷりが特徴だが、兄貴の方は声も流れている音楽も淡い水彩画のような色調だ。「Brazil…

 The Harvey Averne Barrio Band / Harvey Averne Barrio Band

'73

以前、本家サイトの方で『Viva Soul』を採りあげたピアニスト兼ヴァイブ奏者のハーヴェイ・アバーン。 ラテン〜ブーガルー〜ソウルの名盤と思って購入したんだけど、A-1の「Girl From The Mountain」に針を落としたら拍子抜け。普通に耳障りのいいソフトロッ…

Love Conqueres All / Michael Wycoff

'82

'80年代に活躍したシンガー兼鍵盤奏者の2ndアルバム。どの曲がフィーチャーされたのか知らないけど、フリーソウルのコンピに収録されて人気が出た'82年のアルバム。 プロデュースも兼ねているウェブスター・ルイス(kbd)、ジェームズ・ギャドソン(Ds)、ア…

 Happy Together / Pete & Sheila Escovedo

'78

サンタナやアズテカに在籍していたパーカッション奏者のピ−ト・エスコベードが娘のシーラ(ご存じシーラ・E)と組んでリリースした2nd。 フリーソウルのコンピにも収録された「Bolinas」が有名な盤ですね。たしかにこの曲は父と娘の穏やかなユニゾンのヴォー…

Positive Force / Positive Force

'80

シュガーヒル・ギャングの「Rapper's Delight」がビルボードのチャートに登場したのが私が中3の頃。その頃はまさかこんなに大きなムーヴメントになるとは思いもよらず、変わった曲だなと感じていた程度。 そのシュガーヒル・レーベルから'80年に登場したの…

 The Everyday People / Everyday People

'72

総勢7人のファンク・バンドのアルバム。スライ&ザ・ファミリー・ストーンの有名なあの曲からグループ名をいただいているのだろう。アルバム全体には、スライに共通するようなファンキーな曲が詰まっている。昔だったらいざ知らず、ファンク系には腰が動か…

 They Say I'm Different / Betty Davis

'74

”みんなは私のことを風変わりだと言うわ”・・・って、そりゃ言うよな、こんなジャケットだったら・・。マイルス・デイヴィス夫人が'74年にリリースした2ndアルバム。 のどの奥から絞り出すように吐き出される歌とも叫びともつかぬハスキーな声が耳の中に容赦…

 TOKYO SPECIAL / 笠井紀美子

'77

もともとはジャズのフィールドで活動していた彼女。このアルバムは日本人アーティストたちの作品を採りあげて作った、まさにTOKYO SPECIALなアルバム。"東京"でも"TOKYO"でもなく、"トーキョー"と言っていいバタくさい印象だ。 全曲作詞は安井かずみ、バック…

 The Truth / Frank McComb

'04

まず、この素敵なジャケットに注目。まるでダニー・ハサウェイが天国から舞い降りたかのような'70年代テイストがあふれる写真ですね。 中身の方もメロディー・センス、歌い方、エレピを中心にした音作り・・・など、ダニー・ハサウェイを彷彿とさせるものな…

Illegal Stills / Stephen Stills

'76

スティーヴン・スティルスの7作目。というよりは相棒のドニー・デイカス作の曲も多いし、ドニーが歌っている曲も多いので、実質的には二人の共作アルバムといったところなのかな? スティルスの魅力はカントリー、ロック、ソウル、フォーク、ラテンなどの要…

Eloise / Eloise Laws

'77

インヴィクタスからリリースした『Ain't It Good Feeling Good』はCD化もされている人気盤だが、そのインヴィクタス倒産後にabcに移籍してリリースしたアルバム。 プロデュースはトム・ベルと共同で多くの傑作を生みだしていたリンダ・クリード。アレンジ…