読書

 夏の読書

12.教育方法学(佐藤学) 「教育方法学」というタイトルは誤解を呼びそう。教育学全体を俯瞰するような入門的な書。ドナルド・A・ショーンの理論「省察的実践」について,この書を読んでやっと理解できた気がする。教育方法学 (岩波テキストブックス)作者: …

 夏の読書

9.そうか、君は課長になったのか(佐々木常夫) 組織のミドルリーダーのあるべき姿を描いた本。当たり前とも言えることも書いてあるけど、やはりこの手のリーダー論は、繰り返し、いろんな本を読むべきだと確認。ただ、当の佐々木氏は本を何冊も読むよりも…

 夏の読書

8.淵本先生の実践記録昨年まで大学院の実務家教員だった淵本先生の実践記録を読了。 20年度、21年度の教員免許更新講習のコーディネーターも担当されていたのだが、その詳細な記録と省察が記されている。社会科の教師としても、わが県のトップランナーだっ…

 夏の読書

6.「最高のチーム」になる クラスづくりの極意(岩瀬直樹) 担任を離れてから、やたらと学級経営の本を読みたくなるんだよなぁ。これを読んでたら、担任に戻りたくなって仕方がなくなった。 この本で描かれているのは、クラスの理想像。「子供たちを信頼し…

4.「対話」がはじまるとき 互いの信頼を生み出す12の問いかけ(マーガレット・J・ウィートリー)異質な考え方を持つ者との「対話」の重要性を訴える話。岩瀬先生のオススメの本の中にあったので購入したのだが,私にはやや退屈に感じてしまった。「対話…

 元気になる会議 / ちょんせいこ(’10)

2010年は会議に関する本を何冊か読んだのだが、それらに共通するのが、参加度を高めるための仕掛けをどう組み立てるのかということ。この本では、ホワイトボード・ミーティングという手法を紹介している。簡単に言えば、話し合いの中味を可視化することによ…

 人やまちが元気になるファシリテーター入門講座 / ちょんせいこ

週末に行った講座の会場で購入。『学校が元気になるファシリテーター入門講座』が、文字通り教員対象のものだとすると、この本はもっと幅広く、企業や行政機関、NPOなど、さまざまな組織の中で話し合いを活性化させようとがんばる人向け。だから、17日分の項…

 学校が元気になるファシリテーター入門講座 / ちょんせいこ

これも再読。週末の土日に、著者のちょんせいこさんが主催する学級・学校ファシリテーター入門講座に参加するので、予習 兼 復習ということで。 昨年1年間で何十冊もの教育関係の本を読んだのだけど、読後感はこの本がダントツで1番。「そうなんだよなぁ」…

 教師花伝書−専門家として成長するために− / 佐藤学

昨年一度読んだのだが、わけあって再読。 「学びの共同体」、「協働」、「学び合い」・・・こういった基本語句への理解がまだまだ浅いために、いろいろな本を読んでいても混乱するばかりで、もう一度整理をする必要があったからである。 「省察」、「学び」…

 進撃の巨人 1巻〜3巻

各方面から話題のマンガ。2011のマンガ大賞をとるのでは?と言われているようだ。実際に「このマンガがすごい」誌の<オトコ編>では1位だったし。 エヴァンゲリオンやガンダムにはまったく興味がないので、知らないのだけど、たぶん、その2作と同様に…

 大奥 / よしながふみ 1巻〜6巻

娘が家庭教師の先生から借りた「大奥」1巻〜6巻を読破。柴崎コウと二宮和也主演で映画化もされたくらいだから、有名なマンガ。 時は江戸時代、若い男性だけに発症するという疫病のせいで、男性と女性の比率が1:5となってしまい、結婚は富裕層のみに許さ…

 10代をよりよく生きる読書案内 / こやま峰子

タイトル通り、中高生向けの本を紹介している読書案内。 樋口一葉の「たけくらべ」からきむらゆういちの「あらしのよるに」まで、およそ100冊が紹介されている。この手の読書案内はいろいろあって、セレクトする側が何を基準に選んでいるのかがはっきりと表…

 チーム・ビルディング 人と人を「つなぐ」技法 / 堀公俊・加藤彰・加留部貴行

6月から組織づくりやファシリテーション、会議の本を多く読んでいるのだが、これはオススメの内容だ。図書館で借りたのだけど、やはり手許に置いておきたくなって、amazonで注文したくらい。単なる理念だけで終わらずに、チーム作りのためのワークショップ…

「最高の能力」を引き出すコーチングの教科書 / 本間正人

教師向けのコーチング入門書。ただ、教師用の入門書でもっといい本は他にある。コーチングの教科書?「最高の能力」を引き出す作者: 本間正人出版社/メーカー: 自由国民社発売日: 2006/08/27メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る

 教師のためのコミュニケーションスキル / 田中和代

車の中においてちょこちょこと読んでいた本。信号待ちの度に読むにはこの手の本はピッタリだ。 内容はアサーションや、リフレイミング、ストレス解消法などで、すでにどこかで読んだことがある内容ばかり。それでも、こういう内容は時々読み返すことで、自分…

 塩の道 / 宮本常一

民俗学の巨人である宮本常一の晩年の3本の講義をまとめたもの。語り口が平明で、一度読み始めるとページをめくる手が止まらないほど、興味深い内容である。 「塩の道」は塩の製造方法から、海でとれる塩がどのようにして山間部に運ばれいったのかをていねい…

メディアとのつきあい方学習 / 堀田龍也

メディア・リテラシーについて、かゆい所にきちんと手が届くように書かれた本。学ぶ意義について、巧みな例え話のおかげで、いつのまにかストンと腑に落ちている。さすがだ。 堀田先生が主宰するプロジェクトにいれていただいたことがあるが、会議の運営がと…

多読

図書館でずっと読書。 授業入門 / 斎藤喜博 なつかしい話 / 宮本常一 前倒し仕事術! ムリなく始められる、3つの習慣 / 中井紀之

 ファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころ(中野民夫ら)

7月は会議に関する本と、ファシリテーションに関する本ばかり読んでいる。ファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころ作者: 中野民夫,森雅浩,鈴木まり子,冨岡武,大枝奈美出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/04/24メディア: 単行本購入: 15人 クリッ…

 ウェルカム・ホーム / 鷺沢萌

学級文庫用に教室に置いてある本。出張中に新幹線の中で読む。2つの短編が収められているが、どちらもほんわかするいい話だ。血のつながりがあろうとなかろうと、家族のあたたかさを感じさせてくれる。ウェルカム・ホーム! (新潮文庫)作者: 鷺沢萠出版社/…

 最近の読書から

最強のコーチング / 清宮克幸 (講談社プラスα新書) ブックオフの105円コーナーで購入。価格と「コーチング」という言葉に惹かれて購入したのだが、いわゆる企業向けのコーチング本ではない。清宮氏本人の選手時代やサントリーの監督時代の実績があったから…

 学校が変わる知恵袋 / 井上志朗(2009 高陵社書店)

先日の本荘小学校の学習活動参観時に、研究紀要がわりに配られたもの。「」でも井上校長先生の文は目にしているし、もともと井上校長先生のブログに書かれてきたものがもとになっているということだから、すでに読んだことがある内容がほとんどだったが、こ…

 夕凪の街 桜の国(こうの史代)

漫画アクションはいい作品を掲載するんだよなぁ。この作品といい、前に紹介した「星守る犬」といい。「星守る犬」は早速、教室の学級文庫に置いてみたんだけど、読んだ生徒からは大好評。涙も泣き声も出そうになったけど、(学級の)みんながいるから我慢し…

 星守る犬 / 村上たかし(2009 双葉社)

漫画アクションに掲載されていたものが単行本化。映画化されそうな予感がする。 タイトルの「星守る犬」とは、手に入らないものを欲しがる人のことなのだそう。以下は漫画アクションのサイトからの引用。 山中に放置された自動車から中年男性とその飼い犬の…

 ドキュメント高校中退 / 青砥恭(2009 ちくま新書)

昨日の本もこの本も、野中先生のブログで紹介されていた本。 強烈な読後感を残す本。途中で何度もいやな気分におそわれるのだが、教育に関わる人間、特に中学・高校の教師は必読の書だ。 ’80年代からの新自由主義が経済格差を拡大させ、親の貧困が子どもの教…

 「子どもために」を疑う / 二神能基(2009 朝日新書)

筆者は中学受験塾の経営などを経て、現在はニート支援のNPO法人の主催者。私自身も含めて、親は「子どものために」習い事に通わせるとか、中学受験をさせるとか、○○の仕事に就いてみたらとアドバイスするとか・・・・あくまでも「子どものために」と信じ…

 子どもも教師も元気が出る授業づくりの実践ライブ / 佐藤暁 (2009 学研)

小牧市の副島孝教育長の教育委員だよりに紹介されてあったので購入。 通常学級の中でも「困り感」を持つ発達障がい児がおよそ1〜2割いると言われている。そのような子どもたちに対して、われわれ教師はどのような手だてをとるべきなのか、保育園や幼稚園か…

 Morning / Lambert & Nuttycombe 

「聖☆おにいさん」 第4巻 読了 中村光の人気マンガ。娘がこのマンガが大好きなので、家族中で読んでいる。聖☆おにいさん(4) (モーニング KC)作者: 中村光出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/23メディア: コミック購入: 41人 クリック: 1,046回この商品…

 ピアノの森16 / 一色まこと

「ピアノの森」の16巻が出ていたのでおそるおそる購入。というのも、待ち遠しすぎて、以前、間違えて2冊目の15巻を買ってしまったほどなのだ。 今回はショパン・コンクールの第1次審査の結果発表のシーンが描かれている。固唾を飲んで1ページ1ページをめ…

 情報化時代の学校変革力−オピニオンリーダーからの提言−

1年くらい前に読んだのだが再読。3ヶ月ほど前に好調に読むことを勧めておいたのだが、まったく読んだ気配がないので、勝手に校長室から引き取ってきた。ダメダコリャ。 この本を一冊読んでおくと、現在のICT活用や情報モラル教育について俯瞰できるのでは…