読書

 千々布敏弥著「日本の教師再生戦略」(教育出版)

11月に県の教育センターの研修会に著者の千々布敏弥氏がいらっしゃる。その予習を兼ねることと、以前読んだ『スクールリーダーのためのコーチング入門』が面白かったので購入。「日本の教師を勇気づける」というキャッチフレーズで現場教師のためのエールを…

 電子黒板が創る学びの未来(中川一史・中橋雄 編著)

「電子黒板が創る学びの未来」を読了。今や灰燼と帰した感があるスクール・ニューディール政策で、一躍脚光を浴びた電子黒板。その性能の良さ(特に画像の美しさ)は認めるところだが、これが数年後にどの教室でも使われているかとかいうと、いささか懐疑的…

 授業研究の方法論 / 水越敏行('87 明治図書)

授業研究や教育工学分野の大家(現大阪大学名誉教授)の著を読了。10月の研究発表大会を控え、理論的な武装をするために読む。書かれた時期が20年以上前の著作であるが、現在でも通用する内容が多い。 一方、放送教育について触れた部分は、ディープすぎて今…

 教師になるということ / 池田修

実はずっと前に読み終えていたのだけど、記録として残すためにアップ。 著者は現在は京都橘大学文学部准教授だが、もともとは東京で中学校の国語教師を務めていた方。先頃全5巻が刊行された「明日の教室」という教育サークルの代表も務めておられる。池田先…

 ミドル教師 ニューリーダーとしての自己啓発ノート / 向山行雄

著者は学校経営のオピニオンリーダー(ちなみに向山洋一氏の弟である)。その著者が学校内のミドルリーダーに向けての書である。 著者によるとミドル教師とはおおよそ35〜45歳あたりの教師のことを指すとのこと。さまざまな校務分掌を経験し自分の仕事の幅を…

 シリーズ明日の教室 ―学級経営・基礎の基礎― 第4巻 子どもに接する・語る

「明日の教室」の4巻を読了。これで既刊の4冊を読み終えたことになる。このシリーズは京都の池田修氏と糸井登氏が主催する教育サークル「明日の教室」研究会が出版したもので、そのお二人はもちろんのこと、尊敬する佐藤正寿先生や横浜の野中信行先生、授業…

 1分で大切なことを伝える技術 / 齋藤 孝

自分は人前で話をするのが仕事である。それは生徒の場合もあるし、同僚の場合もある。授業での指示や説明、会議での提案などなど。時には生徒を叱る場合もある。今挙げたようなものは短ければ短いほどよいのは誰でもわかるであろう。ところが、現実は・・・…

 先生にこそ磨いて欲しい「ことばの伝達力」/ 加藤昌男(NHK出版、2009)

ある教育系サイトで推奨されていたので、購入してみたのですが・・・。 特に目新しいものを見つけられず。こういう話し方を扱う本はビジネス向けのものの方が発見が多いですね。先生にこそ磨いてほしい「ことばの伝達力」 教室で役立つ30のヒント作者: 加藤…

 「教えて考えさせる授業」を創る / 市川伸一(図書文化社、2008)

新学習指導要領のキモとも言えるのが「習得=活用=探究」のそれぞれの学習スタイルをどう構成するのかということ。この市川氏の本では「習得」型の授業設計をどのようにしていくのかについて詳細に紹介されている。たしかに'90年代後半から「探究」型の授業…

 コメント力 / 齋藤 孝

いろいろな会議や研修に参加して感心するのは、会議のコーディネーターの一言コメントの鋭さ。特にワークショップ形式の研修では、その一言によって話し合いの方向性を示してくれたり、一気に深まったりする。自分が会議のコーディネーターをする際にも、そ…

 野洲スタイル/ 山本啓司

著者の山本啓司氏は滋賀県立野洲高校のサッカー部監督。野洲高校は2006年の高校選手権で日本一に輝いたのだが、それ以前はほとんど無名の公立高校(しかも小規模校)。それを「選手経験ゼロの監督」が9年間で日本一に仕立て上げたのだから、驚きである。 私…

 高校生レストラン、本日も満席。

三重県の相可高校の調理クラブが経営する「まごの店」というレストランの話。 http://jr2uat.net/mago/mago.htm 「経営」と書いたが、仕入れや調理、接客だけでなくて、本当に経理から残飯等の廃棄まで生徒たちがやっているとのこと。もちろん、その背後には…

 「いじめ・不登校」から子どもを救う 教室コーチング(神谷和宏・上野恭子著)

著者の神谷和宏氏のブログは毎日の巡回コースの一つ。児童・生徒の指導がうまくいかないと悩んでいる同業者の方は、リフレイミングのためにも、氏のブログを読んでみるといい。 前半は理論的な部分が多かったためやや退屈したが、後半は学活等で使えるネタが…

 『スクールリーダーのためのコーチング入門』(千々布敏弥 著)。

最近、コーチング関係の本を何冊か読んでいる。その多くは企業の管理職向けのものだったが、それでも教育現場にも応用の出来るものばかりだった。教育関係者向けの書籍も何冊か読んでみたが、これはそのうちの一つ。タイトル通り、校長、教頭、教務主任とい…

 「悪いことをしたらどうなるの」(理論社 2008)

「よりみちパン!セ」のシリーズ。教育書以外は、教室に置いて生徒たちに読ませたい本という観点で読書をしています。この「よりみちパン!セ」シリーズは、平均点がめちゃくちゃ高いので、すべてを置きたいと思っています。 注目のマンガ「鈴木先生」の作者…

 この世で一番大事な「カネ」の話 / 西原理恵子

理論社の「よりみちパン!セ」シリーズも第5期に入り、 満を持して(?)の登場というところかな?この「よりみちパン!セ」のシリーズは 中学生以上を対象にしているため、とても読みやすいものが多い。 うちのクラスの学級文庫にもいくつか入れているくら…