'75
「真夜中に聴きたい音楽」 もう15年ほど前に、そういうお題でセレクトCDを交換し合ったことがある。 そのセレクト盤の1曲目に選んだのが、このアルバムの1曲目にあった「Batuque」だ。 マイナーなサンバ調の曲調が、静まった真夜中にピッタリだと思ったのだ…
あの「Tighten' Up」のアーチー・ベル&ザ・ドレルズがフィラデルフィアのTSOPに残したアルバム。 '75年頃というとフィリー・ソウルの全盛期。 この盤にもバニー・シグラー、マックファーデン&ホワイトヘッド、ボビー・マーティン、ロニー・ベイカーら、フ…
日曜におよそ10年ぶりにアナログ盤の棚を整理したので、しばらくは自宅ディグのものが続きます。 その中の一枚、まだシュリンクのままの盤を発見。値札が貼ってあることから、どうやら心斎橋のVOX MUSICで買ったものらしい。たぶん10年以上前? デトロイト…
ホーンセクションも備えた、ブルーアイドソウルのグループ、The Mobの2nd。 1stを持っていたのは覚えていたのだけど、これも持ってたのね。凄いぜ、オレ。 Associationや5th Dimension のプロデュースで知られる Bones Howe のプロデュース。 Ned Doheny の…
日曜の朝ということで、クワイヤ・スタイルのゴスペル。 これも自宅ディグの一枚。いつ買ったのか、どこで買ったのか、一度でも聴いたことがあるのかさえ不明。たぶん、ポップの紹介文に惹かれて買ったのだろう。 ”Community Choir"ということは、Leroy Huts…
わりといろんなジャンルの音楽も、偏見を持たずに聞けるタイプなのですが、未だかつて「プログレ」のジャンルに足を踏み入れたことがありません。キング・クリムゾンやイエス、E,L &P といったメジャーどころでさえ、ほとんど聴いたことが無いのです。 そん…
3年生の公民の授業で情報化社会のことを教えた時のこと。 最近はamazonなどでネットショッピングをしたことがある生徒が増えてはきたが、まだ半数以上は未経験。そこで、ネット・ショッピングの光と影を教えるために、スクリーンにamazonの画面を投影して、…
ここ1年ほど、ソウル系の黒い音楽よりも、静かでアコースティックな曲に惹かれる傾向にあります。マニアックなものは別として、ソウル系はある程度入手できたということも原因なのですが、韓国系の再発レーベルから入手した作品があまりにも素晴らしいので…
あの山下達郎氏がかつて、サンソンの中で 「イギリス人で友達になれそうなのは、○○(失念)とケニー・ゴールド(Denne & Goldの)とクリス・レインボウだ」 と言っていたのを今でも覚えています。長い間、クリス・レインボウの音源を聞いたことがなかったの…
Pure Pleasure / Dynamic Superiors('75) 綺麗に塗られた爪、そしてバスタブの中から伸びる足・・・・セクシーでしょう? って、よく見てみるとその足には群生するスネ毛が・・・。ゲッ 男? これはワシントンのあっち系シンガー、トニー・ワシントンが率…
もともとモータウンの大黒柱として数多くの名曲を作ってきた彼,メロディ・メイカーとしてもプロデューサーとしてもR&B/ソウル界では殿堂入りをするような存在。ヴォーカリストとしても細かくふるえるファルセットはゆったりしたバラードになるとより魅力を…
All Platinum / Stang レーベルのハウス・バンドの一枚。モーメンツのバックを務めていたということもあって、アル・グッドマンやハリー・レイたちがプロデュースしている。一応ヴォーカルはあるが、リードが歌うというよりはコーラスが色を添えると言ったセ…
フィリーのファンキー・グループ。もちろんギャンブル&ハフがプロデュース。ヒットした「Do It Any Way You Wanna」なんて「四の五の言わずに踊りなさい」とでも言ってるようなディスコ・ナンバー。ただ,それ以外の曲はBPMも遅いし,けっこう本格的に黒い…
JBファミリーの(何人かいる)歌姫。これは’64年から’75年までにリリースされたシングルの中から選曲されたベスト盤。 JBの曲へのアンサーソングである「Super Good」や「Answer To Mother Popcorn」といったもの,JB本人のトラックをそのまま流用した「…
J.R.ベイリーとKen Williamsがプロデュースしたニュー・ヨークのスウィート・コーラス・グループ(出身はデトロイト)。 全体的に同時期のスピナーズの影響を受けているような都会的なスウィート・ソウルで、B-1「All Day, All Night」なんて、まんまスピナ…
「なんといってもカーティス時代がいい」,「ジェリー・バトラーの渋さも捨てがたい」,「やっぱりリロイ・ハトソンだろ」・・・グループとしてのキャリアが長いだけにいろいろな意見が聞けそうですが,ラルフ・ジョンソンがリードを務めているこのアルバムも…
ボビー・テンチを中心にロバート・アーワイやリチャード・ベイリーといったイギリスのジャズ・ロック系の人脈が集まって作られているんだけど,メンバーは流動的というか,10〜30人のミュージシャンが参加しているユニットだったみたい。 内容はラテン風味を…
「Laughter In The Rain」とか「Love Will Keep Us Together」とか,イイ曲をいっぱい書く歌手・ソングライター。そう思ってたまたま見つけたこの盤を買ってみたら,どうやらフリー・ソウル・シーンでも人気なのだそう。このアルバムからは「Bad Blood」が全…
イントロなしにいきなり♪Strollin' In The Park....♪ と、「Feel Like Makin' Love」がスタート。 もちろん作者本人のバージョンだ。 いろんなカバーが存在するけど、この作者本人のセルフ・カバーが一番力が抜けていてサラッと歌っている(というか歌が下手…
ベース、ドラム、キーボードの3ピースバンド、UPPのコンプリート盤から、まずは彼らの1stを紹介。ジェフ・ベックがB,B&A時代に前座として起用したことから、この盤をプロデュース、ギターでも参加している。'75年というと、ベックが『Blow By Blow』をリリ…
ニュー・ヨークの3人組コーラス・グループの2ndアルバム。 パトリック・アダムスがプロデュースをしてます。 ジャケットが決まってますよねぇ。1曲目の「Third Rate Romance」(Amazing Rhythm Acesのカバー)からしてイカシた出来。続く「You Ain't No Ma…
いろんな方から絶賛されていたこのアルバム,ようやく聴くことができました。まさに噂にたがわぬ名盤。穏やかな春風のような1stも良かったけど,このアルバムはもっといいのです。幼なじみの女の子に同窓会で会ったら,お洒落で都会的な女性に変貌していたよ…
ジャケットには巨大なアフロ頭の5人が映っていますが,リードのジミー・ブリスコーはその中でも特大アフロの右端の男。 キッズ・グループなんだけど,全然キッズ・グループらしくないところがこのグループの持ち味でしょうね。 他のキッズ・グループ,例え…
「○○は白人に媚びている。あんなのは本物のソウルじゃない」だとか,「△△はロックの精神を失った。堕落している」とかって論調の音楽評論,昔はよく見かけたモノです。 食べてない人に目の前の料理の味を表現するのが難しいように,まだ聴いていない人に音楽…
グラス・ハウスや100Proofなど、'70年代のHOT WAX / INVICTUSサウンドのライター/プロデューサーとして活躍していた人。このアルバムとほぼ同時期にリリースされたエドナ・ライト(彼の奥さん)の『Oops! Here I Go Again』のプロデュースも彼。 A-1の「Vari…
バカラックと組んでいたセプター時代はどちらかというと中性的,というかアンドロイド的な雰囲気がありましたが,この盤に関しては女性的かつ肉感的。 リンダ・クリード作の歌詞が切ない「His House And Me」,「Jealosy」(アレンジがバカラック的なのはご…
リロイ・ハトソンの3枚目。 師匠筋に当たるカーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイ,スティーヴィー・ワンダーなどのニュー・ソウルを代表するアーティストと比べると,一般的な知名度はちょっと下がるが,曲作りやアレンジの才能は決して劣ってい…