Track Of The Cat / Dionne Warwick
バカラックと組んでいたセプター時代はどちらかというと中性的,というかアンドロイド的な雰囲気がありましたが,この盤に関しては女性的かつ肉感的。
リンダ・クリード作の歌詞が切ない「His House And Me」,「Jealosy」(アレンジがバカラック的なのはご愛敬)や「Love Me One More Time」は柔らかな歌い方でスバラシイ出来。
このアルバムは”黒いバカラック”とも言われたトム・ベルがプロデュースしている盤。もちろんフィリーのシグマ・サウンド・スタジオ録音です。スピナーズの「Games People Play」にソックリ(作者は同じトム・ベルですから当たり前ですが)な「Ronnie Lee」はM.F.S.Bも参加。
ベスト・トラックは「Once You Hit The Road」。コレを聞いてて気がついたけど,ギャンブル&ハフよりもトム・ベルの方が好きなんだな。