Westbound ♯９ / Flaming Ember

ムンムンとする体臭が漂っていそうな、なんとも男臭い盤。
白人ばかりの４人組なんですが、なぜかH=D=Hが設立したHot Waxレーベルからリリースされてます。ドラムやホーンの音はこのレーベル独特のタイトな音。加えて、このグループの特徴は、ゴツゴツした塩辛声のヴォーカル。黒くなりたいんだけど、そこかしこに白人らしさが表れちゃうといったところが、逆にいとおしく感じちゃいます。そこにファズの効いたギター・サウンドが絡みますから、曲によってはクリームのようなものも・・・。

ヒットした「Westbound ♯9」や「Stop The World And Let Me Off」には、こういった白黒混合の音作りの良いところが表れてます。ベスト・トラックは「The Empty Crowded Room」。きれいなメロディなのに、ヴォーカルは暑苦しいところが気に入ってます。

ソウル・ファンよりもロック・ファン向けかな。