2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧
トリンゲットと呼ばれる南アラスカのネイティヴ,アーチー・ジェイムス・キャヴァナーが'80年にリリースした自主制作盤。 もはや使いすぎているくらい使っている言葉で形容すると,メロウ&グルーヴィーなブルー・アイド・ソウル。'80年と言ってもきらびやか…
元インプレッションズのジェリー・バトラーとテルマ・ヒューストンのデュエット・アルバム第1弾。 ジェリー・バトラーは大陸的とでも比すべきか,とにかく奥が深くて安定感のある唱法。こんなに良い歌手だったんだって,再評価させるような激渋な内容。テル…
ちょっと二日も遅れちゃったけど・・・。世の中に出回っているクリスマス・ソングはハッピーなものが多いけれど,このアルバムに収められている「25th Of Last December」はそうじゃない。 ユージン・マクダニエルズ作のこの曲は「去年の12月25日,優しく抱…
私の猟盤活動の参考書の一つがレコード・コレクターズ誌2000年4月号。そう「ニュー・ソウル特集」号だ。 「ニュー・ソウル・アルバム100選」で紹介されているノーマン・フィールズの1stが初めてCD化されました。デトロイト出身ということ以外は全く不明だ…
今や”クィーン・オブ・ガラージュ”としてもてはやされている彼女だが、これはサルソウル系列のゴールド・マインドに移籍しての1枚目。 「Hit And Run」、「Dreamin'」、「Ripped Off」など、サルソウル・オーケストラをバックに従えたフィリー録音のものは…
世間はクリスマスイヴ。クリスチャンの娘と妻は教会のミサに出かけております。 私にとって、クリスマスの曲となると、このアルバムの中の「Liberty」。 全曲打ち込みを中心にしているんだけど,違和感は全くない。あくまでも主役は美奈子の声。そのあたりが…
カーティス・メイフィールド脱退後にリロイ・ハトスンが加入するのだが,これはその2作目に当たもの。リロイの諸作品でもおなじみのリッチ・テュフォがプロデュースに当たっている。となるとナチュラル・フォーやリロイのソロ作品のようなサウンドを期待す…
グラス・ハウスや100Proofなど、'70年代のHOT WAX / INVICTUSサウンドのライター/プロデューサーとして活躍していた人。このアルバムとほぼ同時期にリリースされたエドナ・ライト(彼の奥さん)の『Oops! Here I Go Again』のプロデュースも彼。 A-1の「Vari…
弟の『馬の骨』の方は、まあ、近いうちに買おうかなという程度だったのだけど、兄貴のソロ・アルバムはすぐに購入しちゃいました。これはキリンジのメガネの方のソロ・アルバム。 冒頭の2曲、フォークロック調の「絶交」、まるでキリンジのまんまの「冬来た…
エリック・カズの2ndアルバム。 ムーグとスティールギターが同居する「I Can't Without You」での力の抜けた歌い方、Dr.Johnのような「I Can't Live Without You」、前作に収められていた名曲「Cry Like A Rainstorm」を思い起こさせる「Shadows Of Night」…
ジャケの不敵な面構え。これだけでただ者ではないことがわかるだろう。これはジミー・マグリフやルー・ドナルドソンのグループに在籍していたオルガン奏者チャールズ・アーランドのプレステージでのデビュー作。タイトルに表れているように黒いグルーヴが詰…
まるでジョニー・ブリストルが乗り移ったかのような「La La Peace Song」で始まるアルバム。それもそのはず、タイトル曲の作者とプロデュースはそのジョニー・ブリストル。ヴォーカルはジョニーの声のキーをやや高くしただけのようで、歌い方の細かい癖みた…
ペルハム兄弟とガードナー兄弟の二組の双子ともう一人。クリーヴランド出身のキッズ・グループが、ニュー・ジャージーのオール・プラティナムからリリースした盤。キッズ・グループといっても、第一人者のジャクスン5ほどプロっぽくないところが欠点でもあ…
Voltレーベルからアトランティック傘下のコティリオンに移籍した直後にリリースされた3rdアルバム。 移籍してからの彼女の盤はどれも甲乙つけがたいほどの出来なのだが,「I'll Take Care Of You」や「I'd Rather Go Blind」などのカバーを聴くと,彼女のデ…
「USブラックディスクガイド」誌で究極のLPコレクションに挙げられていた一枚。 詳細は全くわかってないグループで、宗教系(ハレ・クリシュナ教というヒンドゥー教の一派)の音楽。とはいっても、時折聞こえてくる「ハレ・クリシュナ」という歌声以外は、宗…
ブラックスプロテーションもの('70年代に流行した黒人が主役の映画の総称)のサントラとして、もはや超有名盤ですね。 カーティス・メイフィールドの『Superfly』やウィリー・ハッチの『Foxy Brown』が唄もの中心だったのに対して、このサントラはロイ・エ…
HALL & OATESの2作目。 '80年代には大ヒットを連発した彼ら,若い頃はシグマ・サウンド・スタジオのハウス・ミュージシャンとして多くのフィリー・ソウルの録音に参加しているらしい。 この2作目は自分たちのルールであるR&B趣味を遠慮無く披露した作品。④…
ムンムンとする体臭が漂っていそうな、なんとも男臭い盤。 白人ばかりの4人組なんですが、なぜかH=D=Hが設立したHot Waxレーベルからリリースされてます。ドラムやホーンの音はこのレーベル独特のタイトな音。加えて、このグループの特徴は、ゴツゴツした塩…
バカラックと組んでいたセプター時代はどちらかというと中性的,というかアンドロイド的な雰囲気がありましたが,この盤に関しては女性的かつ肉感的。 リンダ・クリード作の歌詞が切ない「His House And Me」,「Jealosy」(アレンジがバカラック的なのはご…
この5人組のファンク・バンドの詳細は今ひとつわかっていないのですが、オール・プラティナム傘下のTurboからリリースされているところを見ると、ニュー・ジャージー周辺のグループでしょうか? 気だるい雰囲気のラテン・ナンバー「Visons」はジャズ・ファ…
世の中にライヴ盤は数あれど、私にとってはこのライヴを超えるものはありません。それどころか「無人島の10枚」を選ぶという企画があったら、これは選ばれるだろうなというアルバム。 なにしろ雰囲気がいいんです。「In The Still Of The Night」の時には観…
鍵盤系が好きな人にはたまらない盤。アナマリア&マウリシオの『No No No...Estamos Na Nossa』の仕事で知られるアントニオ・アドルフォが率いていたブラズーカの1st。 一曲目の「Juliana」のイントロからもうとろけそうなエレピと歯切れの良いホーンで,骨…
言わずとしれたスピナーズの初代リード・ヴォーカリスト。みんなが大好きな「It's A Shame」を歌った人ですね。このマッチョなボディをさらけ出すという、まことにブラックらしい美意識のジャケが素敵です。 H=D=Hのホーランド兄弟がモータウンに復帰して、…
今年になって、TBS系列のドラマでこの「ベンのテーマ」が採用された時には、その選曲眼に流石とうなずいたものです。初めて聴いたのは水野晴郎の水曜ロードショーで前作の「ウィラード」に引き続いて「ベン」が放映された時。子どもながらにこの曲の切な…