Coffy / Roy Ayers

ブラックスプロテーションもの（'70年代に流行した黒人が主役の映画の総称）のサントラとして、もはや超有名盤ですね。

カーティス・メイフィールドの『Superfly』やウィリー・ハッチの『Foxy Brown』が唄もの中心だったのに対して、このサントラはロイ・エアーズのインスト中心。その分だけ余計に映像が欲しくなるんだけど、歌抜きでも十分に楽しめる密度の濃い内容のアルバムだ。「Escape」なんて、まんま逃走シーンに流れていそうなカッコイイナンバーだし、「Pricilla's Theme」は彼のヴァイブの独壇場。映画を見ながら聴くとなおさら輝きを増すだろうに・・・・と思ってしまうけどね。

ホーン・セクションがとエレピのせめぎ合いのような「Aragon」もいい。ヴォーカルものだとロイ・エアーズが歌う「Coffy Is The Color」や「Coffy Baby」もけだるい感じでなかなかのもの。映画見てみたいなぁ。