Loleatta / Loleatta Holloway
今や”クィーン・オブ・ガラージュ”としてもてはやされている彼女だが、これはサルソウル系列のゴールド・マインドに移籍しての1枚目。
「Hit And Run」、「Dreamin'」、「Ripped Off」など、サルソウル・オーケストラをバックに従えたフィリー録音のものは文句なしに楽しめるダンス・クラシック。このスタイルでは、どこまでも上り詰めていくようなシャウトがまぶしい「We're Getting Stronger」がベスト・トラック。
一方、ディープなサザン・ソウル・シンガーとしての側面も十分に残っていて、切なくなるような歌詞の「Is It Just A Man's Way」、カーティス・メイフィールド作の「What Now」など、ゴスペルあがりのシンガーとしての実力を存分に発揮している。中でもサム・ディーズ作の「Worn Out Broken heart」や軽やかなミディアムの「That's How Heartaches Are Made」でのディープなスタイルの方が好みです。