Norman Feels / Norman Feels

howdymoon2005-12-26



私の猟盤活動の参考書の一つがレコード・コレクターズ誌2000年4月号。そう「ニュー・ソウル特集」号だ。


「ニュー・ソウル・アルバム100選」で紹介されているノーマン・フィールズの1stが初めてCD化されました。デトロイト出身ということ以外は全く不明だが、ファンク・ブラザースの面々がバックを務めているあたりから推測すると、モータウンの周辺で音楽活動をしていたのだろう。実際にアルバムの肌触りも『What's Going On』からの影響を伺わせる(『What's Going On』と同じく、デイヴィッド・ヴァン・デ・ピットがストリングス・アレンジを担当している)。1曲目の「Don't」におけるクラヴィネットとワウワウ・ギターが絡み合うイントロが聞こえてくると、コレだよコレと叫びたくなるようなニュー・ソウルど真ん中の盤。オーティス・レディング「The Dock Of The Bay」をマイルドにさせたような「Yes We Did」が一番のお気に入り。ゆったりしたリズムにハイトーン・テナーの歌が心地よいミディアムです。