Antonio Adolfo E A Brazuca / Antonio Adolfo E A Brazuca

howdymoon2005-12-03



鍵盤系が好きな人にはたまらない盤。アナマリア&マウリシオの『No No No...Estamos Na Nossa』の仕事で知られるアントニオ・アドルフォが率いていたブラズーカの1st。


一曲目の「Juliana」のイントロからもうとろけそうなエレピと歯切れの良いホーンで,骨抜きにされちゃう名曲。二人の女性ヴォーカルも体温を感じさせない歌い方で,音楽そのものにマッチしている。続く「Futilirama」も米国産のソフトロックとはひと味もふた味も違うねじくれ方。スピード感に溢れる⑥⑦⑧の中盤の展開も素敵だ。一番のききものは「Vôu De Apolo」。浮遊感のある不思議なメロディ,ブリッジにはさまれるストレンジなMCと効果音。ボーナスの4曲と並んで,ブラジル産ソフトロックの神髄を伝えてくれるような名曲・名盤だ。