Maxophone / Maxophone ('75)

howdymoon2011-07-13


 わりといろんなジャンルの音楽も、偏見を持たずに聞けるタイプなのですが、未だかつて「プログレ」のジャンルに足を踏み入れたことがありません。キング・クリムゾンやイエス、E,L &P といったメジャーどころでさえ、ほとんど聴いたことが無いのです。


 そんな私のところに、突如届いたイタリアン・プログレ(Tさん、ありがとうございます)。やや敷居が高いような気もしますが、物は試しと聴いてみたのです。これはイタリアのシンフォニック・ロック(?? E,L & Pみたいなものなのか?)の6人組の唯一のアルバムだとのこと(自信がないので、すべて伝聞形、疑問形で書いちゃいます)。


 で、聴いてみたのですが、これはすごいや。たまげました。うまく文章化できないのですが、さまざまな楽器(フルート、サックス、クラリネット、フレンチホルン、トロンボーンヴィブラフォン、ハープ、ヴァイオリン、チェロ)に彩られているうえに、曲の構成が変幻自在で、複雑極まりないのです。

シンフォニックな展開の1曲目「C'e'un Paese Al Mondo」、ドラムやベース、エレピの使い方がジャズロックな2曲目の「Fase」、リコーダー、フルート、アコースティック・ギターチェンバロが物悲しげに響いていて、バロック調かなと思っていると、突如ハードなギターやハモンドが暴れるという展開の3曲目「Al Mancato Comleanno Di Unafarfalla」。とにかく凄いとしか言いようがありません。なんだか、力でねじ伏せられているような感じ。

「Fase」

複雑なようでいて、意外にポップなメロディが展開される「Antiche Conclusioni Nerge」、パイプ・オルガンの荘厳な響きが驕られ、5拍子と4拍子が交互に入れ替わるジャズ・ロックな「Elzeviro」もなかなかいいのです。

ボーナストラックとして収められた、普通にプリA.O.R.なバラードの「Cono Di Gelato」はほっと一息つける感じで、けっこう好きかも?

全体を通して聴いた印象は、シンフォニックな面よりもジャズロック的な要素が気に入ってます。

Maxophone Ital Version

Maxophone Ital Version