すね毛とマニュキュア

howdymoon2010-11-11

  • Pure Pleasure / Dynamic Superiors('75)

 綺麗に塗られた爪、そしてバスタブの中から伸びる足・・・・セクシーでしょう? って、よく見てみるとその足には群生するスネ毛が・・・。ゲッ 男?
 これはワシントンのあっち系シンガー、トニー・ワシントンが率いるダイナミック・スーペリアーズがモータウンからリリースした2ndアルバム。前作はアシュフォード&シンプソンがバックアップしていたため、ポップでつややかなサウンドを聴かせてくれていたが、本作はやや肌触りが違う。A面はファンク・ナンバーが続くんだけど、なんだか無理してボトムを重くしようとしているような印象。1stでは気にならなかったファルセットの線の細さが気になってしまう出来上がりだ。B面に移るとやや持ち直してくる。オープン・ハイハットのフィリー・ダンサー風「Face The Music」、メロウな「Hit And Run Lovers」、もう1人のテナーのシンガーが歌う切なげなバラード「A Better Way」、ウォームなミディアムの「Don't Give Up On Me Baby」など、水準以上の曲が並ぶ。最後はアシュフォード&シンプソンの名曲「Ain't Nothig Like The Real Thing」でしめる。
 今さらながらアシュフォード&シンプソンの偉大さを再確認してしまう一枚。