大奥 / よしながふみ １巻〜６巻

　娘が家庭教師の先生から借りた「大奥」１巻〜６巻を読破。柴崎コウと二宮和也主演で映画化もされたくらいだから、有名なマンガ。
時は江戸時代、若い男性だけに発症するという疫病のせいで、男性と女性の比率が１：５となってしまい、結婚は富裕層のみに許されるという事態に・・・・。それだけでなく、跡継ぎとなる男性も早世することが多くなったため、跡継ぎは女性の役割に・・。それは将軍家として同じことで、３代将軍の家光の死後は女性が将軍となっていく。その後宮である大奥は、男女が入れ替わり見目麗しき男性が集まる逆ハーレム状態に。
　ＴＶドラマ化もされた「大奥」の設定やフィクションと史実とを上手に織り込みながら、女性将軍とそれを取り巻く男性との物語を描いている。「８代将軍　吉宗編」、「３代将軍　家光編」、「４代将軍　家綱編」、「５代将軍　綱吉編」、「６代将軍　家宣編」まで、それぞれの将軍を題材にしているオムニバス形式。ただし、上手に伏線を張りながら、それぞれの物語はまったく独立しているのではなく、ちゃんと受け継がれているというところは、作者のストーリーテリングの見事さである。
　これからも続くのだろうが、虚弱体質だったとされる９代将軍家重や、４０人ほどの妻妾をもったとされる１１代将軍の家斉の性剛ぶり、、１３代将軍家定と篤姫の話、１４代将軍の家茂と和宮あたりのストーリーがどのように描かれるのかが楽しみですね。
　よしながふみがモーニングで連載している「きのう何食べた」も面白い作品。
ちなみに冒頭に書いた娘の家庭教師の方は、いかにもあっち系の人。娘に勧めたマンガもあっち系のものが多かったようである。しかも、最近、突如行方不明になったようである。駆け落ちか？

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))