The Moment Of Truth / Salena Jones (’69)
以前、『Everybody Talkin’ About Salena Jones』を紹介しましたが、そのCDと2in1となっているのが、’69年の『The Moment Of Truth』。このアルバムもキース・マンスフィールドがプロデュースしています。
「For Once In My Life」のカバーからスタート。スティーヴィー・ワンダーで有名ですが、もともとはトニー・ベネットがオリジナル。このサリナのバージョンは、トニー・ベネット寄りのアレンジ。アルバムの大半の曲は、この手の(やや大げさな)ジャズ曲で占められていますが、その中にも今風の曲も。
エリス・レジーナなどの歌唱で有名なEdu LoboとVinicius De Moraesの共作「Arrastao」を英訳でカバーした「For Me」、バカラックの名曲をビッグ・バンドスタイルでカバーした「This Girl’s In Love(With You)」、高速バップの「The Moment Of Truth」といった曲は、今の若者にも好かれそうなグルーヴィな曲です。しかし、このアルバムはなんと言っても「Right Now」でしょう。Mansfield(池田正典)のD.J.アルバムにも収録されていたこの曲。ジャズにロンドンならではのヒップな感覚が盛り込まれていて、モンドな曲調になっています。
Moment of Truth - Everybody's Talkin About Salena
- アーティスト: Salena Jones
- 出版社/メーカー: Dutton Vocalion UK
- 発売日: 2006/09/12
- メディア: CD
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