TOKYO SPECIAL / 笠井紀美子

howdymoon2006-02-19



もともとはジャズのフィールドで活動していた彼女。このアルバムは日本人アーティストたちの作品を採りあげて作った、まさにTOKYO SPECIALなアルバム。"東京"でも"TOKYO"でもなく、"トーキョー"と言っていいバタくさい印象だ。


全曲作詞は安井かずみ、バックを務めるのは鈴木宏昌率いるコルゲン・バンド(松木恒秀、岡沢章、市原康ら)。以前、和製トリステ・ジャネイロと紹介したNOVOの横倉裕が作った「ベリー・スペシャル・モーメント」がスタイリッシュで、今ならフリーソウルな雰囲気と言っていいだろう。山下達郎の「バイブレイション」や、タイトル曲の「Tokyo Special」も華やかな曲だ。


そんな中でやっぱり一番気持ちいいのは「テイク・ミー」。ゆったりしたリズムの上を浮かぶように漂う彼女のヴォーカルが心地よい。間奏のアープのソロも曲にアクセントをつけてくれていて素敵だ。