Whatever Turns You On / Dells

howdymoon2009-03-30



 元祖シカゴ・ソウルとも言うべきザ・デルズ。1953年デビューで未だに現役を続けているとのことですから,もはや半世紀の活動歴。全盛期は'60年代後半から'70年代前半ですから,この盤はやや落ち着いた時期のもの。

 このグループの一番の魅力はマーヴィン・ジュニアのディープなバリトン・ヴォイスとジョニー・カーターのファルセット。スローもよしアップもよしの脂ののった濃いめの味がくせになります。例のごとくユージン・レコードカール・デイヴィスの二人がプロデュースをしてますから,その味は保証付き。イギリスのブルー・アイド・ソウルのユニット,デン&ゴールドの片割れであるケン・ゴールドが作った「Whatever Turns You On」はアルバムの中でも軽めでけっこう聞きやすいはず。かつての名曲「Stay In My Corner」の再演バージョンも老舗の味です。