John Simon's Album / John Simon (1970)
『Music From Big Pink』と『The Band』の
プロデューサーとして、音楽史に名を残す名プロデューサーの1stソロ。
そのあたりの音を期待してこの盤を買った人がほとんどだろう。
リック・ダンコ、ガース・ハドソン、リチャード・マニュエルのThe Band勢の他、
ジョン・ホール(貢献度大)、サイラス・ファーヤー、ハーヴェイ・ブルックス、
ポール・ハリスら、ウッドストック・コネクションのバックアップを受けた地味に贅沢な作りになっている。
巧くはないんだけどほんわかした温かさのヴォーカルは
ぬるめのお風呂にどっぷりとつかっているようなリラックス・ムード。
ボトムの重いドラムやオルガン、ホーン・セクションなどのアーシーな
アレンジがアルバムに十分な彩りを加えてくれている。
やっぱりザ・バンド色が色濃い「Tannenbaum」や、
ラグ・タイム調のピアノが和む「Motorcycle Man」、
ジョン・ホールのギターがフィーチャーされる「Don't Forget What I Told You」あたりが光っている。
ちなみに、2ndはがらっと雰囲気が変わります。