Beck-Ola / Jeff Beck Group

howdymoon2006-01-31



1969年に発表された第1期ジェフ・ベック・グループの2ndアルバム。
メンバー構成はロッド・スチュワート(Vo)、ロン・ウッド(b)、トニー・ニューマン(ds)、ニッキー・ホプキンス(kbd)、もちろんギターは若干25歳の頃のジェフ・ベックだ。


1曲目の「All Shook Up」から多彩なギターのフレージングで聴くものを魅了する。ヴォーカルものでありながら、歌をいかそうなんて全然考えていないような弾きっぷりが潔いのだ。ヴォーカルの合間には(時には歌の真っ最中でも)、どんな小さな隙間でもこじ開けてギターを聴かせようとするところが面白い。ロッド v.s. ジェフ・ベックで丁々発止やりあっているのだ。各楽器がせめぎ合う重戦車のような「Spanish Boots」、ニッキー・ホプキンスのピアノが気高いほどに美しい「Girl From Mill Valley」、絶妙のアンサンブルが見事な「Plynth」・・。


聴き終わるとカツ丼の大盛りを食べ終えた後のような満腹感が残るアルバム。