Windless Blue / 風
4つ上の従兄弟の家。小学生の頃に彼の家で荒井由実、井上陽水、エアロスミスやアメリカを聴いたのが私の音楽原体験。この”風”というユニットもそこでよく聞こえてきたものです。
「22歳の別れ」や「なごり雪」のイメージが一変したのが、一曲目の「ほおづえをつく女」。ギターの音色とコンガの響き、歌うベースがまるでスティーリー・ダンかと思うようなアレンジ、しかもストーリー仕立ての歌詞も大人の世界を思わせるものでした。とはいえ、他の曲はやはりフォーク的要素が強い曲が多いのが残念。歌詞がダイレクトに入って来ちゃうものだから、フォーク的用語がそこかしこに出てくるのに気づいちゃってちょっと恥ずかしくなるのが難点。吉川忠英のアコギがいい「通り雨」、エレピとマリンバが効果的に使われている「ふっと気がつきゃ」あたりはそれなりに聴けます。