恋人までの距離('95)&ビフォア・サンセット('04)
この二つの映画は連作モノ。
パート1が「恋人までの距離」(原題は”Before Sunrise”)
パート2が「ビフォア・サンセット」。
ブダペストからパリに向かう列車の中で知り合った二人(イーサン・ホークとジュリー・デルピー)が意気投合し、ウィーンで下車。翌朝別れるまでの14時間を描いたのが”Before Sunrise”。
二人は別れ間際に半年後に同じ場所で会おうと約束するのだが・・・・。
前作から9年後に続編が作られ、そのまま9年後の二人を描いたのが"Before Sunset"。
もともと恋愛モノは苦手な部類なのですが、この二つの映画、連作モノと知らずに”サンセット”の方から見ちゃったのです。見終わった後にアレレレと気がついて、”サンライズ”を見たというわけ。
スターウォーズのエピソード3の後に2を見てしまうような間抜けなことをしてしまったのです。
”サンライズ”の方はまあまあ楽しめました。特に視聴室のシーンで二人が視線を合わせようとしないところや、お互いの親友に架空の電話をすることで、気持ちを告げるところ。
9年後の”サンセット”の方はうーん。お互いに恋を重ね(イーサンには妻子もいる)、30代になった二人の会話だけで成り立っています。交わりそうで交わらない二人の気持ちの動きにジリジリしてしまうのです。
映画は大きな出来事もなく、二人の会話だけで成り立っているのですが、この小じゃれた会話を楽しめるかどうかで、映画の評価は大きく分かれるでしょうね。40過ぎのオッサンにはちょっと無理。昔から恋愛モノは苦手だったからなぁ・・・。でも、10代でも無理だったかもしれない・・。
前作ではジュリーがパリ行きの列車に乗って別れますが、本作は別れがあいまいなまま。はたして、第3部ができるのかどうか?
いつものように映画音楽のことも・・
まずは”Sunrise”の方。
二人がウィーンの中古レコード屋の視聴室でKath Bloomの「Come Here」を一緒に聴きます。このシーンは音楽の良さも相まって、年甲斐もなくドキドキします。
もう一つの”Sunset”の方。
ジュリーの部屋を訪れたイーサンが、ジュリーの自作の歌を聴かせてくれとねだります。彼女が歌う”ワルツ”。穏やかでいい曲です。
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