Live At Carnegie Hall / Bill Withers
多くの人にとってはビル・ウィザースって、”「Just The Two Of Us」を歌っているオッシャレーな人でしょう?” って感じなんでしょうね。
あの曲自体は悪くないけど、私にとってのビル・ウィザースって ”静かに熱い” というイメージ。例えば、このライヴ。1曲目の「Use Me」は静かに潜行するようなファンク。テンポが遅くなっている分、スタジオ録音のものよりもキレが悪いけれども、遅い分、ファンクな感じは強まっているんです。ファンキーからファンクへというべきか・・。この曲の一番の見所(聴き所?)は、名手ジェームズ・ギャドソンのドラム。片手で刻む16ビートのハイハットに、絶妙のタイミングで入るリムショット,バスドラムのタイミングもむちゃくちゃ難しそうです。この曲のドラムは何げなくやっているけど、かなり難しいらしいのですよ。そして、そして,このドラムに絡むギターがまたしつこくてイイ感じ。この「Use Me」で決まりなのですが、「Ain't No Sunshine」のダークな感じも素晴らしいものです。