Skywriter / Jackson 5

　
　マイケルももはや15歳ということで、そろそろグループも転換期にさしかかりつつある時期に出された７作目。ジャケットにも大人のグループの雰囲気が漂ってますね。キッズ・グループらしい曲はフィンガー・ファイヴもカバーしたA-2の「Hallelujah Day」くらいで、残りは彼らの成長を感じさせる大人の曲ばかり。
　マイケルの声に変化が見られる「Uppermost」、スピード感のあるロック調の「Skywriter」、兄弟が代わる代わるリードを取る「Corner Of The Sky」あたりはもはや本格的なソウル・グループの風格。そんな中でも穏やかなミディアムの「Touch」は絶品の味。ジーン・ペイジのアレンジもさすがの職人技で、ジャーメインのリードにも成長の跡が見られる。David Tの控えめなプレイに惹かれます。ただ、チャート・アクション面では、本作あたりから陰りが見えてくるというのもまた事実。