リバー・ランズ・スルー・イット('92)

 またまたブラッド・ピットの出演映画。端役で出演していた「テルマ&ルイーズ」でロバート・レッドフォードの目にとまり、この映画の主役に抜擢されたとか。天真爛漫ゆえに破滅的な人生を歩んでいく弟の純粋さを見事に演じている。

牧師の家庭で厳格に育てられた兄弟。だが、エリート大学の大学院を卒業した生真面目な兄ノーマンと、自由奔放で天真爛漫な弟ポールとは、正反対の性格だ。成人してからは違う道を歩む2人だが、ポールはその無鉄砲な性格から賭けポーカーにはまり、危ない道に入りこむ。 (Amazonの解説より)

 
 モンタナの自然がとにかく美しく、アカデミー撮影賞を取ったのも納得の映像が続きます。映画の中でフライ・フィッシングが重要な意味を持ちますが、川面の光具合や、フライのさばき方に目が奪われます。
 ラストシーン以外は大きな出来事もなく、兄弟の心の中を映し出していくような淡々としたストーリーが続きますが、それでも目が離せないところがレッドフォードの巧みな演出力といったところでしょう。