Chevere / Jorge Dalto('76)
未聴のCDの山に埋もれたものを発掘。
アルゼンチン出身の鍵盤奏者による'76年もの。George Bensonの『Weekend In L.A.』や『Breezin'』といった名盤にも参加していますので、名前は知らなくても音を聞いたことのある人は多いはず。
コロコロと転がる甘いフェンダーローズの音色が気持ちよくて、「Dolphin Dance」でのプレイなんか、軽い車酔いの症状が出ちゃうような揺れ具合。ゆったりとした曲調の「I Only Care For You」を聞いていると、気分はクロスオーバー・イレブンの世界へ。
フェンダーローズだけでなくて、アープやムーグなど、この時代の鍵盤好きは涙が出そうなてんこ盛り具合。聞き飽きていたはずのスタンダード「Love For Sale」もこういう演奏なら、おいしくいただけます。
関係ないけど、火曜日の「人志松本○○な話」で、フットボールアワーの後藤が、iPodをスクロールする時の「カリカリカリ」という音が好きで、ずっとこの音ばかり聞いていたくなると、言っていたがまさにその通り、納得である。 先週のレッドカーペットで見せた達者なブルーズギターといい、後藤輝基、なかなかやるな。