華氏451('66)

レイ・ブラッドベリの原作をフランソワ・トリュフォーが映画化したSF作品。

架空の近未来。そこはテレビを中心とした画一的な情報管理社会で、読書が禁止されており、消防士によって焚書が進められている。消防士モンターグ(オスカー・ウェルナー)も、自分の仕事を疑わない管理側の人間に過ぎなかった。しかし、熱心な読書家で、妻リンダにそっくりな女性クラリスジュリー・クリスティー)と知り合い、彼は徐々に感化されていく。

近未来のSFだが、話の中身よりもミョーな形の消防車(ホントは本を燃やすのだけど)や、モノレール、壁掛け式の薄型TV、インタラクティブなTV番組など、ディテールの方が面白かった。

一月に10冊近くの本を買ってしまう私にしてみれば、こんな未来は耐えられないだろうな。