The Need To Be / Esther Satterfield
チャック・マンジョーネがプロデュースした女性シンガーの2ndアルバム。
伸びのある高音が特徴で、不純物が一切混じっていないような透明感のあるソプラノだ。およそ黒人らしからぬ歌い方で、ブルー・アイド・ソウルの歌手といわれても絶対に気がつかないほど。タイトル曲の「The Need To Be」や「He's Gone」なんて、曲調もそれにあわせてソウルの暑苦しさのかけらもない。イメージとしてはローラ・ニーロあたりが近いのではないかな?
目玉はなんと言ってもスティーヴィー・ワンダーの「Birds Of Beauty」。原曲の爽快感はそのままに、もともとジャジーなオリジナルをさらに涼しげな化粧を施してある。涼しげな「If You Know Me Any Longer Than Tomorrow」もなかなかいい。黒人音楽が嫌いな方にもオススメできる逸品です。