ピアニスト('01)
カンヌのパルムドールを獲った作品だとのこと。「ある子供」といい、この映画といい、パルムドールを獲る作品は一風変わったものが多い。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB
物語はウィーン。エリカ(イザベル・ユペール)は幼い頃からピアニストになるために母に厳しく教育を受け、恋人をつくることも一度も許されなかった。しかし、母の夢だったコンサートピアニストになれず、現在は名門ウィーン国立音楽院のピアノ科の教授になったことで、自分を責めていた。母はエリカが中年となった今も、彼女を監視し二人で暮らしていた。そんな彼女の前に、才能ある生徒ヴァルターが、小さなコンサートでピアノを弾き、彼女に恋をする。若いヴァルターは強引に彼女に愛を求め、いつしか彼女もヴァルターの姿を追いかけていた。そして、彼女はヴァルターに誰にも語ったことのない秘密をうち明けることを決意する…。
見ていてなんとも居心地が悪い映画。映画館で見ていたら、居ても立ってもいられなくなるだろう。隣に見ず知らずの女性がいたら、お互いに気まずくなるのでは?
このエリカという女性のは、歳をとっても(推定40歳)女として成熟していない。彼女の変態度(無神経度?)を挙げると、
- ポルノショップ(個室ビデオ店?)に堂々と入っていって、集中してくる男の視線には何ともない。
- 別のポルノショップで立ち読みをしている教え子の男子に、気軽に声をかけてしまう。
- 夜な夜な、ドライブインシアターの車の中を覗き見していく。
- 言い寄ってきたヴァルターを受け入れて、手こき&ブロウジョブをしてあげるんだけど、射精寸前で寸止め。男にも触ってはいけないと命令する。なんという放置プレイ(笑)
- そのくせ、しばったり、殴ったりしてくれという どMぶり。
- あがっちゃったのか、もともと無月経なのかわからないが、カミソリで股間を切って血を流し、母親には月経があるように見せかけている。ナンダコレは?
彼女のとる行動が一つ一つ痛々しく、なんとも後味の悪い映画。
母親に抑圧された女性が云々・・・といったふうに深読みしようと思えばできるのだろうけど、エンターテインメントとしての映画にそんなことは求めていないのです。
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