Complete Expressions / Hysear Don Walker

　ヤング・ホルト・アンリミテッドのサポート・メンバーだった鍵盤奏者の1st。同タイトルのパート２の方はCD化もされた人気盤だが、こちらは'70年に出されたパート１。
　とはいっても、こちらの方も負けずとも劣らない内容。全曲インストなのだが、ゆったりした曲調の中に暗く煙った音色のエレピが泳いでいく。ベースとドラムも裏方に徹したプレイぶりで心地よい。特に「Fat Flower, Skinny Stilk」の軽快な曲調は自然に体が揺れてきそうな音。「Durham QueenHydel」の浮遊感もいい。真夜中に小さめの音で流していくのも良し、ドライヴをしながら大音量で聴くのも良し。どちらにしても夜が似合うアルバムです。レノン＆マッカートニーの「Dear Prudence」のカバーもやってます。