Kobbanova’s Select #24  

 
Kobbanovaさんから送っていただいた第24回セレクト。「Almost Instrumental」。全体を通して感じるのは、Kobbanovaさんならではのカラフルさ。これはなかなか真似できないものですね。ふだん聞いている音楽の間口がとてもとても広いことは、彼のブログを見ているとよくわかります。インスト・ナンバーばかりだとどうしても単調になって、途中で「あれ? 今何曲目だっけ?」となってしまいそうなのですが、バラエティ豊かな12曲だからこそ、飽きが来ないのです。 
 
1曲目は私も大好きなアルゼンチンのギタリスト、アグスティン・ペレイラ・ルセーナが在籍していたカンディアスのアルバムから「Sambaina」。暑くて暑くて仕方がない今だからこそ、このサッと吹き抜けるような曲は気持ちいいのです。
3曲目の栗コーダーカルテットはかつて、ムーンライダースとの共演盤で聞いたことがありますが、こんなにポップな曲調もいいものです。
6.は「ヒゲのテーマ」。あの映像が目に浮かんできます。たしか、志村けんが熱烈なソウル・ファンで、当時、彼がよく聞いていたテディ・ペンダーグラスの「Do Me」を番組で使ったのだと記憶してます。このカバー(?)はオリジナルよりもいいですね。同じリズムが延々と繰り返されますが、終わって欲しくないと思うほど、脳内に快感物質が流れてきています。
7に軽めのレゲエを持ってくる選曲眼(耳)のセンスがすごいです。
8からは怒濤の流れ。ロイ・エイアーズの「Stoned Soul Picnic」のカバーに続くのは、今回のセレクトの中で一番のお気に入りの「Alegrias」。エレピのインストかな? って思っていたら、ここぞというところで「ダバダバ」コーラスが登場します。たたみかけるようにブラジリアン・フュージョンの10、ラテン風味を振りかけた11に続くところがニクイのです。この11のリッカルド・マレーロはもちろん大好きなのです。『A Taste』というアルバムにもこの曲は再録されていますが、この『Time』に入っているバージョンの方が、爽やか度が高いような気がしますね。
 
やっぱりセレクト交換っていいもんですね。