野良の虹/ キリンジ
キリンジの数多くの名曲群の中で一番好きなのは、たぶんこれからもずっとこの曲。
キリンジが特集されていたので、久々に『ミュージック・マガジン』誌(以下、MM誌)を購入する。そういえば、初めてキリンジのことを知ったのも、MM誌の小さなコーナーで採り上げられていたからだったっけ。MM誌は'80年代中頃から買い始め、20年以上継続して買っていた。大学生の頃にバックナンバーをまとめ買いしたので、わが家の本棚にある一番古いMM誌はMMではなく、NMMだ。たしかメキシコ音楽が特集されていたような気がする。
そのMM誌も、読む時間が取れなかったことや、リアルタイムの音源を買うことがなくなってきたので、5年ほど前に買うのを止めてしまっていた(そのずっと前から買ってもほとんど読んでいなかったけど)。
さて、2010年のMM誌。久々に読んでみると、いまだに「とうようズ・トーク」は続いているし、クロスレビューも健在だ(ライターの名前は知らない人が増えたけど)。一番熱心に読んでいた頃は、高橋健太郎さんや真保みゆきさんが薦めるアルバムを買ったり、レンタルレコード屋で借りたりしていたなぁ、と懐かしくなる。
本題のキリンジ特集は充実したもの。各アルバムの評価なども、ふむふむと納得しながら読ませてもらった。ライターによると『3』の評価が一番高いようだが、自分はあり合わせの素材で仕上げた『omnibus』やデビュー作の『ペーパー・ドライヴァーズ・ミュージック』がけっこう好き。
楽曲提供リストが一覧できるのも収穫。藤井隆や鈴木亜美、ミズノマリあたりは入手済みだが、SMAPや松たか子、My Little Lover、塊魂トリビュートあたりも探さないと。