Songs Of David Lewis / David Lewis (’70)

howdymoon2010-11-06


 最初にCD化された2003年に買いそびれてしまったモノ。ウィッシュリストに入れておいたら、あっという間に廃盤になっていたのです。それ以後ずっと探していたのですが、やっとアマゾンのマーケット・プレイスで発見。と、喜んでいたら、去年、韓国から紙ジャケでリイシューされていたみたいですね。ま、手に入ったからどっちでもいいのですが・・・。
 英国スワンプのアンドヴェラのリーダーであるDavid Lewisが、グループ在籍中にデモ録音した幻の1st。David Lewisのヴォーカルは、例えて言うと「唾を飛ばさないジョー・コッカー」。または、「ソウルフルなバリー・マン」といった感じ。これがほんとに19歳のヴォーカルか? と思うような枯れた味わいが、音楽好きの琴線をくすぐります。
 ピアノの弾き語りの曲が中心ですが、これがなかなかいいんですよねぇ。1曲目の「You Don’t Know」や「Put Away Your Tears」なんてピアノとヴォーカルのからみ具合にほれぼれします。他にも、バリー・マンあたりが書いていそうなブリル・ビルディング調の「Such A Long Way To Go」、しっとりとしたバラードの「Everlasting Love」も素晴らしい曲。 ピアノ以外の曲も勝るとも劣らない出来で、アコギの弾き語りで歌われる「On A Day Like Today」や「Love Is A Beautiful Thing」はしっとりとした味わいの優しい曲。「Because Of The Love You’ve Given Me」や「Learning To Walk」はアーシーなのに洗練されているという、アル・クーパー風の曲調。ボブ・ディランmeetsジェシ・デイヴィス的な「Man Without A Name」は、スワンプ色が一番強い曲で、いいアクセントになっています。
 もともとプロモーション用に作ったらしく、わずかに50枚しかプレスされなかったというから、激レア盤。こういうものまで発掘されて、私たちの耳に届く時代。だから、CDを買うのは止められないんですよね。

SONGS OF DAVID LEWIS (+2)

SONGS OF DAVID LEWIS (+2)