ファントム・オブ・パラダイス('74)

ブライアン・デ・パルマ監督作品。
オペラ座の怪人」をロック・ミュージカルに仕立て上げて、極彩色に塗りこめた映画。
敵役のスワンを演じるのは、ロジャー・ニコルズと組んで「We've Only Just Begun」、「Rainy Days And Mondays」などの名曲を作詞したPaul Williams。
彼の風貌は大友克洋の「Akira」に出てくる、老人のような顔をした子供たち「ナンバーズ」にも見えるし、あのマモーにも見える。
その風貌に反比例して、彼の書く曲はただ、ただ美しい。
そしてヒロインのフェニックスを演じたジェシカ・ハーパー(イタリアのホラー映画『サスペリア』の主役の女優)のつややかなアルト・ヴォイスで歌われると、さらに輝きを見せる。

見る人によっては、評価が大きく分かれる映画でしょうが、私的には★★★。