Turn Me Loose / People's Choice ('78 P.I.R.)
自宅ディグシリーズ。たぶん、安かったから買ったんだろうな。
このPeople’s Choiceというグループは、フィリーのダンス・オリエンテッドなグループ。
延々とダンサブルな曲が続いていくのだが、残念なことにキャッチ―なフレーズやリフがないので、なかなか耳に残らない。
ただし、B面ラストの「Soft And Tender」は曲名通りメロウで良し。
PEOPLE'S CHOICE soft and tender
Nothing Says I Love You Like I Love You / Jerry Butler ('78 P.I.R. )
10代の後半からインプレッションズで活躍していた息の長いシンガー。これは彼が39歳の脂ののりきった時期にP.I.Rレーベルからリリースしたアルバム。
プロデュースはGamble & Huff。作曲も、ほぼ全曲、彼らとJerry Butlerの手によるものだ。
彼のヴォーカルはよく言えば盤石の安定感(悪く言えばと言うのはナシで)、それにあんまり脂っこくない歌い方が特徴。それだけでは物足りないところに、フィリーのT.S.O.Pが新しいエッセンスをふりかけてくれている。
軽快なダンサーの「Cooling Out」も余裕の歌いっぷりだし、ミディアムの「Let's Make Love」「Dream World」なんて歌われたら、オジサマ好きのOLなんてイチコロといったところだろう。歌詞もイヤラシイんだよなぁ。「Are You Lonely Tonight」だよ。
若い頃に好き放題に遊んだ中年が余裕でステップを踏んでいるような雰囲気のアルバム。
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A Taste Of... / The Younghearts ('74 20th Century )
自宅ディグシリーズ。それからデジタル化の第一弾をこのアルバムにしてみた。
LAの3人組ヴォーカル・グループの3rdアルバム。
彼らの3枚のアルバムはどれも素晴らしい出来。プロデューサーでもあるVernon Bullockが書く曲が粒ぞろいにいいからだろう。
特に「You're Not Here」の甘い風味、Johnny Bristol、Harvey Fuquaとの共作「What Does It Take」*1の勢いあるコーラスが素晴らしい。
Laura Allan / Laura Allan ('74 Elektra)
たまにはこういうものも。自宅ディグの一枚。CDを持っていたと思ったのに、アナログ盤の方でした。
彼女のファースト・アルバムで、この時期のElektra/ Asylumらしい乾いた音色。Valerie Carterを引き合いに出されることが多いようだが、確かに声質は似ているし、全体の雰囲気も似通っている気がする。確かにバックにはChuck Rainey(b)、Jeff Porcaro(ds)といった共通のミュージシャンもいますからね。他にもRick Marotta(ds)やBill Payne(kbd)ら腕利きが支えています。
カリンバの音がアクセントになっている「Slip And Slide」、続く王道バラードの「Come As You Are」、シンプルな「Promises」が気に入ってます。
Saturday Night Special / The Lyman Woodard Organization ('75 STRATA)
The Mob / The Mob ('75 PRIVATE STOCK)
ホーンセクションも備えた、ブルーアイドソウルのグループ、The Mobの2nd。
1stを持っていたのは覚えていたのだけど、これも持ってたのね。凄いぜ、オレ。
Associationや5th Dimension のプロデュースで知られる Bones Howe のプロデュース。
Ned Doheny の「Get It For Love」のロイクーなカバーが凄い。ギターはうねるわ、ホーンはスリリングにバシッと決めるわ、この1曲だけでも一聴の価値あり。
B面にはミディアム・スローの「I Can't Stop This Love Song」、Barry Mann作の「When You Get Right Down to It」など、こちらも聴きどころあり。
このアルバム、全編、Hal Blaineがドラムをたたいてるんだけど、走る、走る。ついついドラムの音を追ってしまう。
Fully Loaded / Magnum ('74 PHOENIX)
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読み返してみると、こんな盤まで持っていたのと、再発見。
アナログ音源はもう10年くらい聞いてなかったので、すっかり忘れていたのです。これからはアナログを聴くことにします。
さて、このアルバム。3管にコンガも加えた8人編成のファンクグループ。
JB’Sをもっとスタイリッシュにした雰囲気で、どことなくblaxploitation的にも聞こえます。
文句なしのイチ押し曲は「Evolution」。他にも「It's the Music That Makes Us Do It」や「Funky Junky」など、乾いたファンキーさが味わえる一枚。
Lift Him Up / The New York City Community Choir (’75 SAVOY)
Pure Smokey / Smokey Robinson ('74 Tamla)
Smokey Robinsonのソロアルバムとしては2作目、1974年の作品。
まあ、安定のスモーキー節で、ユルユルのふわふわな極上の音楽。
R35くらいの、大人のためのソウル・ミュージックだ。
アレンジは彼自身とGene Page、Willie Hutchら。
極甘な「I Am I Am」、Wah Wah Watsonのギターが冴える「Virgin Man」あたりがおススメ。
余談。George Harrisonは、このアルバム名からとったSmokey讃歌「Pure Smokey」をつくっています。『33&1/3』('76 Dark Horse)に収録。