Turn Me Loose / People's Choice ('78 P.I.R.)

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自宅ディグシリーズ。たぶん、安かったから買ったんだろうな。

このPeople’s Choiceというグループは、フィリーのダンス・オリエンテッドなグループ。

延々とダンサブルな曲が続いていくのだが、残念なことにキャッチ―なフレーズやリフがないので、なかなか耳に残らない。

ただし、B面ラストの「Soft And Tender」は曲名通りメロウで良し。


PEOPLE'S CHOICE soft and tender

 

天国は待ってくれる('43 エルンスト・ルビッチ)

 

 

 

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映画メモ。昨日見た映画。

一番好きな映画監督はビリー・ワイルダー。そのワイルダーは若き日に、このルビッチのもとで修業をしていたという。

彼のオフィスには「ルビッチならどうする?」という貼り紙があり、捜索に励んでいたたという。

 

さて、映画の中身はというと、ファンタジーなラブ・コメディ。

ゆったりした気分の時に見ることをお勧めします。

 

 

Nothing Says I Love You Like I Love You / Jerry Butler ('78 P.I.R. )

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 10代の後半からインプレッションズで活躍していた息の長いシンガー。これは彼が39歳の脂ののりきった時期にP.I.Rレーベルからリリースしたアルバム。

 プロデュースはGamble & Huff。作曲も、ほぼ全曲、彼らとJerry Butlerの手によるものだ。

 彼のヴォーカルはよく言えば盤石の安定感(悪く言えばと言うのはナシで)、それにあんまり脂っこくない歌い方が特徴。それだけでは物足りないところに、フィリーのT.S.O.Pが新しいエッセンスをふりかけてくれている。

 軽快なダンサーの「Cooling Out」も余裕の歌いっぷりだし、ミディアムの「Let's Make Love」「Dream World」なんて歌われたら、オジサマ好きのOLなんてイチコロといったところだろう。歌詞もイヤラシイんだよなぁ。「Are You Lonely Tonight」だよ。

 若い頃に好き放題に遊んだ中年が余裕でステップを踏んでいるような雰囲気のアルバム。


Jerry Butler "lets make love"

 

 

 


A Taste Of... / The Younghearts ('74 20th Century )

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自宅ディグシリーズ。それからデジタル化の第一弾をこのアルバムにしてみた。

LAの3人組ヴォーカル・グループの3rdアルバム。

彼らの3枚のアルバムはどれも素晴らしい出来。プロデューサーでもあるVernon Bullockが書く曲が粒ぞろいにいいからだろう。

特に「You're Not Here」の甘い風味、Johnny Bristol、Harvey Fuquaとの共作「What Does It Take」*1の勢いあるコーラスが素晴らしい。

 


# The Younghearts - You're Not Here With Me #

*1:モータウンのHearts Of Stoneがオリジナル

Laura Allan / Laura Allan ('74 Elektra)

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たまにはこういうものも。自宅ディグの一枚。CDを持っていたと思ったのに、アナログ盤の方でした。


彼女のファースト・アルバムで、この時期のElektra/ Asylumらしい乾いた音色。Valerie Carterを引き合いに出されることが多いようだが、確かに声質は似ているし、全体の雰囲気も似通っている気がする。確かにバックにはChuck Rainey(b)、Jeff Porcaro(ds)といった共通のミュージシャンもいますからね。他にもRick Marotta(ds)やBill Payne(kbd)ら腕利きが支えています。


カリンバの音がアクセントになっている「Slip And Slide」、続く王道バラードの「Come As You Are」、シンプルな「Promises」が気に入ってます。

 


Laura Allen - Slip and Slide

Saturday Night Special / The Lyman Woodard Organization ('75 STRATA)

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日曜におよそ10年ぶりにアナログ盤の棚を整理したので、しばらくは自宅ディグのものが続きます。

 

その中の一枚、まだシュリンクのままの盤を発見。値札が貼ってあることから、どうやら心斎橋のVOX MUSICで買ったものらしい。たぶん10年以上前?


デトロイトのキーボーディストLyman Woodardが制作したレアグルーヴもの。

この手のドープなものは好んでは聴いてこなかったが、真夜中に流しっぱなしにするにはぴったりな感じがする。
全編、オルガン、エレピ、メロトロンといった鍵盤が主役のインスト物だが、歌入りの「Creaive Musician」がやっぱり好き。

 


The Lyman Woodard Organization (1975) - Creative Musicians

The Mob / The Mob ('75 PRIVATE STOCK)

 

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ホーンセクションも備えた、ブルーアイドソウルのグループ、The Mobの2nd。

1stを持っていたのは覚えていたのだけど、これも持ってたのね。凄いぜ、オレ。

Associationや5th Dimension のプロデュースで知られる Bones Howe のプロデュース。

Ned Doheny の「Get It For Love」のロイクーなカバーが凄い。ギターはうねるわ、ホーンはスリリングにバシッと決めるわ、この1曲だけでも一聴の価値あり。

B面にはミディアム・スローの「I Can't Stop This Love Song」、Barry Mann作の「When You Get Right Down to It」など、こちらも聴きどころあり。

このアルバム、全編、Hal Blaineがドラムをたたいてるんだけど、走る、走る。ついついドラムの音を追ってしまう。

 


THE MOB - GET IT UP FOR LOVE (A Song of NED DOHENY)

Fully Loaded / Magnum ('74 PHOENIX)

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このブログやその前のブログ(右側のメニューからたどれます)を再読。

読み返してみると、こんな盤まで持っていたのと、再発見。

アナログ音源はもう10年くらい聞いてなかったので、すっかり忘れていたのです。これからはアナログを聴くことにします。

 

さて、このアルバム。3管にコンガも加えた8人編成のファンクグループ。

JB’Sをもっとスタイリッシュにした雰囲気で、どことなくblaxploitation的にも聞こえます。

文句なしのイチ押し曲は「Evolution」。他にも「It's the Music That Makes Us Do It」や「Funky Junky」など、乾いたファンキーさが味わえる一枚。


Evolution

Lift Him Up / The New York City Community Choir (’75 SAVOY)

 

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日曜の朝ということで、クワイヤ・スタイルのゴスペル。

これも自宅ディグの一枚。いつ買ったのか、どこで買ったのか、一度でも聴いたことがあるのかさえ不明。たぶん、ポップの紹介文に惹かれて買ったのだろう。

”Community Choir"ということは、Leroy HutsonがプロデュースしたVoices Of East Harlemと同じく、市民合唱団みたいなものなのだろうけど、こちらはより本格的な正統派のクワイヤ・スタイル。

特に「He Is Everything To Me」のソロイスト、Rev. Sim Wilsonのバリトンは素晴らしい。

 


"He Is Everything To Me" New York Community Choir

Pure Smokey / Smokey Robinson ('74 Tamla)

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Smokey Robinsonのソロアルバムとしては2作目、1974年の作品。

 まあ、安定のスモーキー節で、ユルユルのふわふわな極上の音楽。

R35くらいの、大人のためのソウル・ミュージックだ。

アレンジは彼自身とGene Page、Willie Hutchら。

極甘な「I Am I Am」、Wah Wah Watsonのギターが冴える「Virgin Man」あたりがおススメ。


VIRGIN MAN - Smokey Robinson

 

余談。George Harrisonは、このアルバム名からとったSmokey讃歌「Pure Smokey」をつくっています。『33&1/3』('76 Dark Horse)に収録。


George Harrison - Pure Smokey