Bump City / Tower Of Power (1972)

howdymoon2005-10-21



ベイエリア・ファンクの雄、タワー・オブ・パワーの2nd。
最強のヴォーカリスト、レニー・ウィリアムスが参加する以前のものなので、ややヴォーカルが弱い気もするが、それでもロッコのベース・プレイ、デヴィッド・ガリバルディのドラムの切れ味の良さは並の白人バンドにはとうてい真似できないものだ。加えて、切れ味のよいホーン・セクションがこのバンドの売り。贅沢を言うと、もっとドロドロしたうねりのようなグルーヴが欲しいと思ってしまうけど、それくらい演奏が巧くて、一つ一つの音の粒が立っていると言ってもいい。

リズムとホーンがカミソリのようなキレ味を見せる「Down To The Night Club」と「You Got To Funkifize」、後のヒューイ・ルイスにもつながるようなポップな「Skating On Ice」、故ビリー・スチュワート(シカゴソウル草創期の名シンガー)に捧げた「What Happened To The World That Day?」など、爽快な気分になれる曲がいっぱい。