A Bad Donato / Joao Donato (1970)

howdymoon2005-10-30



'73年の名盤『Quem É Quem』では、帽子を目深にかぶって顔を上げようとしなかったドナートでしたが、この盤のジャケには眼光鋭い彼の姿。そしてタイトルの下には”psychedelic funky experience”の文字。その名の通り、ここにはクールでファンキーなドナートがいる。


後に再演する「The Frog(A La)」から始まるが、手数の多いドラム、ひずんだエレピ、吹きまくるホーン・・・・と、それまでのドナートのイメージが崩れるような暴れぶり。リズムを刻む鍵盤がリズム・マシーンのような「Lunar Tune」はジャストなタイム感がクールな要素を増幅させる。その他の曲も含めて骨太なドナートが聴ける盤。アレンジは本人とデオダート。