Dolphins / Soul Bossa Trio (2002) 

howdymoon2005-10-31



アン・サリー畠山美由紀を世に送り出した(大げさか?)ゴンザレス鈴木ソウル・ボッサ・トリオ(1人でもトリオ)。


このアルバムには、そのアン・サリーが全面的にフィーチャーされている。他にも坂田学ポラリス)、笹子重治ショーロ・クラブ)ら、一癖も二癖もあるミュージシャンを揃えている。


アルバムを覆うのは「Light As A Feather」が入っていることもあってチック・コリアのReturn To Foreverのような雰囲気。ややもすると厚く塗り込められた油彩画のようになってしまうのを救っているのが、文字通り羽毛のようにしなやかで軽いアン・サリーの声。1曲目のDolphinsから彼女の声を堪能できます。自身のオリジナル・アルバムでも披露していた「He Loves You」のカバーは、こっちの方がスピード感があって素敵。ただし、フッと息抜きが出来るポイントがないために、アルバムを一枚聴き通すと、ぐっと疲れてしまうのが難点。