Tamba / Tamba Trio
タンバ・トリオが久々にオリジナル・メンバーで録音した通称『ブラック・タンバ』と言われる盤。
そのためか,タンバ・トリオ名義ではなくて3人の連名になっている(上にはタンバ・トリオと書いたが、正式なクレジットは”Luiz E醇Ma・Bebeto・Helcio Milito”となっている。)。「Mestre Bimba」や「Ossain Bambox醇S」,「Quadros」などの前衛的な曲とベベートの穏やかな声がすぅーっと入ってくるメロウな曲とのバランスが絶妙。特にメロウ・サイドがお気に入り。「N醇Io Tem Perd醇Io」や「Suite De Sambas」で聴かれるベベートのフルートと枯れた味わいのヴォーカル,ルイス・エサのエレピはやがてくる臨終の際に流しておきたいと思えるほどの心地よさだ。それにしても,アルバムのラストが,数を数えてるだけのヘンテコな曲で終えるというセンスはさすがだなぁ。