Recorded Live at Sing Sing, Vol. 1 / Eddie Palmieri

howdymoon2007-09-22



'60 年代初頭からのキャリアを誇る鍵盤奏者エディ・パルミエリの名作ライヴ盤。前作で共演したHarlem River Driveを従えてニュー・ヨークのシンシン刑務所を慰問した時のものだ。

伝統的なサルサの骨格はそのままに、ニューヨーク流のジャズやソウルのエッセンスをふりかけた演奏は圧倒的な迫力と存在感。リズムの単純な反復もPファンクを思わせるようなどす黒さだ。刑務所という抑圧された空間だからこそ、観衆のはじけ飛ぶようなパワーをもらって熱い熱い演奏が繰り広げられる。

ベスト・パフォーマンスは兄のチャーリーが弾く真っ黒なオルガンがきまってる「V.P.Blues」で決まり。異常なほどに盛り上がるグルーヴ感は強烈だ。このライヴ盤、Vol.2もあるようなので、近いうちに入手するつもり。