Harlem River Drive / Harlem River Drive

ブルックリン出身のラテン鍵盤奏者であるエディ・パルミエリがニューヨークの腕利きたちを集めたプロジェクトがハーレム・リヴァー・ドライヴ。その参加者にはリード・ヴォーカリストのジミー・ノーマンを筆頭にコーネル・デュプリー、バーナード・パーディ、ブレッカー・ブラザースの名も見られる。

レア・グルーヴの名作でもあるタイトル曲の静かに潜行する黒さ、漆黒な夜の暗さを表現しているような「Broken Home」、ファンキーなホーンが炸裂する「Seeds Of Life」など、ソウル、ラテン、ジャズをるつぼで溶かしたようなミクスチャー音楽だ。ベスト・トラックはコーネル・デュプリーのファンキーなギター・リズムに乗せて、右チャンネルから聞こえるバリトン・サックス、左から聞こえるトランペットが脳の中に混沌を作り出す「Idle Hands」。次はシンシン刑務所のライヴを聴いてみます。