Who Is She.../ Madelaine

　長い間探していた盤。今までに店頭やオークションなどで見かけたこともあったのですが、5000円を超えていたこともあって、なかなか手にすることが出来なかったのです。それが、今回ユニオンの新宿店で1800円で見つけたのです。

　このマデレイン、フリー・ソウルの流れの中で発見された白人歌手で、レーベルはシカゴのChi-Sound。となると、当然プロデュースはシカゴソウルの重鎮、カール・デイヴィスだし、アレンジャーはカーティス・メイフィールドの諸作品などに名を連ねるジョニー・ペイトだ。このアルバムでも華麗なオーケストレーション、やや軽めのアレンジが楽しめる。
　その代表曲がフリー・ソウルのコンピにも収録されていた「Who,What,When,Where,Why」。アッパーな気持ちにさせるアレンジと軽快なリズム、まさに完璧なポップスとはこの曲のこと。人気を呼ぶのもよくわかる。　「Don't It Drive You Crazy」や「Who Is She And What Is She To You」も、大げさなアレンジが楽しめて、合格点。
いただけないのがイーヴィー・サンズをカバーした「I Love Makin' Love To You」。曲のテンポや歌い方がやや軽すぎて、原曲の雰囲気とあっていない気がする。はすっぱなアバズレっぽいかな？　後半の喘ぎ声もちょっと余計だし。オリジナルのイーヴィー・サンズはゆったりと歌いながら、淫靡な雰囲気を醸し出していたのにね。