Love Logic / Minuano
先日紹介した『Lamp幻想』があまりにも良かったので、Lampの染谷さんが絶賛していたこのアルバムも購入。
コンポーザー、アレンジャーとしても活躍しているパーカッショ二ストの尾方伯郎が、そのLamp の榊原香保里をヴォーカリストとして迎えたユニット、Minuano(ミヌアノ)のファースト・アルバム。
染谷さんの言葉をそのまま引用すると、
その楽曲は、60年代以降の正統派ポップスの系譜に、おがたさん本来のジャズやブラジル音楽の要素がブレンドされたような、非常に洗練されたものになっており、「Lampの楽曲をもっと大人にした感じ」
どうです? この説明を見ちゃうと聴きたくなるでしょう?
榊原の特徴的な声がのせられているだけに、Lampの曲なのか、Minuanoの曲なのか、時々わからなくなってしまうような、まさに裏『Lamp幻想』とでも言うべき印象なのです。ボサノバやネオアコ風の曲を、榊原の舌っ足らずな声で歌われるから、とても聴きやすいんだけど、曲の後半には一筋縄ではいかないような複雑なアレンジが後ろから聞こえてきたりして、やっぱりただ者ではない感じのアルバムになっています。
ブラジリアン・フュージョン風の「レモン哀歌」と儚いほどに美しい「それいゆ」の2曲が一番気に入ってます。