ボーン・コレクター('99)


 フィリップ・ノイスが監督したクライム・サスペンス作品。
 事故の後遺症で頭と両肩と1本の指しか動かせない科学捜査官役にデンゼル・ワシントン。彼の優れた推理と指示に従う女性警官役にアンジェリーナ・ジョリー。この二人が殺人事件の現場に残された謎の物的証拠を読み解いていって、犯人に迫っていくという内容。
 この監督は「今そこにある危機」や「パトリオット・ゲーム」も作っているのだが、観客を煽って煽ってラストまで持って行くのがうまい。この映画もそう。ただし、120分のうちの115分まで。ラストの5分になって急に失速して墜落・・・・。登場した犯人がショボ過ぎる。こんなやついたっけ? って思ってしまうような人物を犯人にしちゃダメでしょう? しかも、ラストはお約束通りになっちゃうし・・。あえてラスト5分で止めてみてはいかがでしょうか。

 いつものように映画音楽のことも。
エンドロールでピーター・ゲイブリエルケイト・ブッシュの「Don't Give Up」が流れます。久々に聴きましたが、やはり超がつくような名曲です。