Too Long At The Fair / Rob Galbraith
先日『Throw Me A Bone』を紹介したRob Galbraithがまたまた登場。およそ30年ぶりに録音した『Too Long At The Fair』というアルバムがCD化されました。
’70年の1stはスワンプ、’76年の2ndはプレAORでしたが、この3rdはジャジーな雰囲気がより強まっており、とろけるようなメロウサウンドを聴かせてくれます。その代表的な曲が「We’ll Always Have Detroit」。この曲はほんとにスティーリー・ダンそのもの。管もギターもエレピも、ホントに『Gaucho』に収録されている「Glamour Professions」にソックリなのです。「She Ain’t My Baby」も同じ傾向の曲。ジャジーなギターが鳴り響く「Living It Up」もスタイリッシュな仕上がりです。
こういう洒落た曲ばかりでなく、ランディ・ニューマンの「Everytime It Rains」のカバー、前作に収録されていた「Damn It All」や「Just Leave Me Alone」のセルフ・カバーは、男臭い無骨なヴォーカルに、かえって爽やかな気分になります。どちらか一枚を選べといわれたら、『Throw Me A Bone』よりもこちらの方が好きですね。