The Gilded Palace Of Sin / Flying Burrito Brothers

howdymoon2009-04-08


 名作『Sweetheart Of The Rodeo』を残して,わずか6ヶ月だけ在籍していたバーズを脱退したグラム・パースンズ。彼が脱退直後にクリス・ヒルマンを誘って結成したのが,このフライング・ブリトー・ブラザースだ。
 このデビュー作はグラムとクリスのカントリー趣味を満開にさせたものだが,同時にダン・ペン作のソウル・クラシックである「Do Right Woman」「Dark End Of The Street」をカバーしている(ダン・ペンはインタビューの中で,少年時代にラジオから流れてくるカントリーもR&Bも分け隔てなく聞いていたと答えている)。
 アルバムは全編にわたって,グラムとクリスがエヴァリー・ブラザース風のハーモニーを聞かせてくれる。先述の2曲に加えて「Christine's Tune」「Juanita」など名曲が並んでいるが,とりわけ「Hot Burrito♯1」でのグラム歌は聴く者の心をつかんではなさない。
 すべての音楽好きにオススメする盤。