スケアクロウ('73)

ジーン・ハックマンアル・パチーノ主演。

暴行傷害の罪で服役し、その刑期を終えたばかりのマックス(ジーン・ハックマン)と5年越しの船乗り生活から足を洗ったライオン(アル・パチーノ)が出会うところから,物語は始まる。
マックスは洗車屋を始めるためにピッツバーグへ。
ライオンは一度も会ったことのない自分の子供に会うためにデトロイトへ。
二人は,ヒッチハイクの途中であった。
喧嘩っ早く,どこか神経質なマックス。陽気で人なつっこいライオン。
正反対の二人がふとしたきっかけで意気投合し,道中を共にしていくことになる。(wikipedia より)

 砂漠の中でヒッチハイクをしようとする冒頭のシーンからピッツバーグへ向かう往復切符を窓口で買おうとするラストシーンまで、中身がぎっしり詰まっている。気が小さいくせに乱暴者のジーン・ハックマンも、おどけた案山子としての役割を自覚していたはずだったのに、最後は折れていくアル・パシーノ。この二人の演技が素晴らしい。人間を信じないと豪語していたマックスが、ライオンだけは信じるようになった台詞(「最後のマッチをくれたから」)がいい。
 
 この映画を初めて見たのは30過ぎの頃。プロットを読んで興味を持ったのが小学校5年の頃。卒業生を送る会の出し物をクラスで決めている時に、無謀にも「スケアクロウ」をやろうと提案したっけ。当然ボツになったけど。なんて小生意気な小学生だったのか・・・(笑)。

スケアクロウ [DVD]

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