今週の仕事

 怒濤のような忙しさ。帰宅が10時半過ぎの日が毎日続いた。その原因は多数あるのだけど、やはり授業の準備のためにかける時間が半分以上を占めている。準備が不十分でも50分間は過ぎていく。そんな50分間の後は、生徒たちの顔を見るのがつらくなる。ごめんなさいと謝らないと気が済まないほどに。「わかった」、「楽しかった」…そんな顔が教室にあふれている、そんな授業をしたいものだ。

■附属中の研究大会に参加
 大学の附属中学校の研究大会。かつての同僚が勤めていることもあって、久々に参加。同じようなレベルの授業は望むべくもないが、大いに刺激を受けて帰る。

■指導主事訪問公開授業
 市の教育委員会の指導主事の指導を仰ぐ公開授業。
 この日の目玉は授業後の研究会。全教員と指導主事が参観する公開授業は2年生の国語の授業。その授業研究会を私が発案して、ワークショップ型のものにかえてみたのだ。従来の研究会は、机を口の字型に並べて、ごく少数の参加者が発言して終わるという何ともつまらないものだったため、前々から変えたかったのだ。
 私はファシリテーター(推進者という意味)として、全体の進行をしながら話し合いの様子を見ていたのだが、結果は大成功。ベテランも若手も指導主事も活発に意見を交わしており、従来のスタイルでは得られなかった満足感で研究会を終了することができた。このワークショップ型の研究会を市内に広めるのが、次の自分の責務と考えている。
 夜は国語科教員の打ち上げに招かれてイタリアン。赤ワインを飲み過ぎたが、普段は話せないことまで話してスッキリ。泥のように眠る。

■M中の指導主事訪問に参加
 M中の指導主事訪問に教科指導員として参加。他の方の授業を参観すると自分の授業にフィードバックできるので、この役割は毎年やらせていただきたいものだ。
 この日の研究会では、ワークシートの活用の仕方と発問の仕方が主な話題。発言する生徒が限られて授業が活性化しないという新採用教員の悩みに対して、知っていると答えられるが、知らないと答えられない「Yes/No」型の質問ではなく、生徒の多様な意見を引き出せるような「オープン・クエスチョン」を一時間に一回は取り入れてはどうかと、アドバイス。あとはICTの活用について少々のアドバイス。来週はI中とR中の授業参観がある。

■校内研修会の資料づくり
 今日はほぼ一日かけて、木曜日に行われるN中の校内研修会の資料づくり。
 N中側からは「ICT活用の効果」、「ICT活用の事例」、「ICT活用の留意点」を話してくれとの依頼。ただ、忙しい校務の中、70分間を割いていただいているため、講義形式で70分間を埋めても逆効果だと考え、この研修会もワークショップ形式を取り入れることにする。グループで討議していけば、活用の効果は自然と見つけられるし、課題やその改善策も自分たちで探せるはずだ。私の役割は講師として教えるというよりも、もともと持っている答えを引き出すコーチ役であろう。方向性を与えさえすれば自然と推進されていくものだと信じている。

 各教科でのICT活用事例を紹介しようとして、授業の様子を撮った写真を眺めていると、本校のICT活用がいかに進んできたいるかを確認できた。教員のレベルは確実に上がっている。