バンガー・シスターズ('02)


かつてグルーピーだった二人の女性(ゴールディー・ホーンとスーザン・サランドン)の20年後の姿を描いた映画。ちなみにバンガー・シスターズとは「ヤリマン姉妹」とのこと。

60年代の終わり、最強グルーピー"バンガー・シスターズの異名をとり、その名をロック界に轟かせていたスゼットとヴィニー。あれから20年、時代は変わったが、未だにスゼットは、場末のライブハウスでカウンターガールとしてしがみついていた。しかし、若い男にフラれるは、借金は膨らむは、で落ち目の日々。一方、ヴィニーはそんな"過去の栄光"を封印、リッチな弁護士のまじめな妻に収まっていた。借金苦のスゼットは金持ちヴィニーを頼りに、ボロ車を駆って彼女を訪ねてゆく。その途中で出会った潔癖症の中年男ハリーと一緒に。でも、家族に過去を隠していたヴィニーにとっては彼らは"招かれざる客だった!(amazonの解説より)

 いつまでも若い頃の感覚が抜けないスゼット役は、当然ゴールディー・ホーン。'45年生まれ?!! この映画の時には57歳。いくらリフトアップとか、アンチ・エイジングの施術をしていたとしても、ヤバイくらいにキュート!

 現実に戻り実直に生きてるヴィニー役はスーザン・サランドン。ヴィニーが「ベージュ色のスーツ」に身を包んで、過去の自分を夫や娘たちに隠しているという設定がニクイです。クロゼットの中には、ほんとに微妙に色が違うベージュ色の服ばかりなんだもんね。このヴィニーが隠し持つ鍵のかかった箱の中身は、かつて二人が寝たロック・スターのポラロイド写真。ポラロイドですから、もちろんアレの写真ばかり。ジミー・ペイジ、キース・リチャードなんて、名前が出てきます。

 そういえば、同じようにグルーピーを描いた「あの頃ペニーレインと」の主演だったケイト・ハドソンはゴールディーの娘ですね。