Black Coffee / Al Kooper

（本格的なアルバムとしては）30年ぶりのソロアルバム。ということは『Act Like Nothing's Wrong』以来ということか・・・・・。この『Black Coffee』で一番のお気に入りはダン・ペンとの共作「Going Going Gone」。年を取る辛さを歌った歌詞が面白い。意訳するとこんな感じ。

　10年間ずっとはき続けたブーツに穴が開いて、同じものを買おうとしたら、店主から「アル、あのタイプのブーツはもう売っていないよ」って言われた。同じように、昔はディープなソウルミュージックが世の中に溢れていたけど、今はラッパーが全盛だ。年を取るってことは、自分の好きなものがだんだん消えていくってことなんだ。俺は自分が消え去っていくまで、この古いギターを弾き続けていくよ。

　60歳を越えた彼ならではの歌詞。